スペイン政府:カタルーニャ自治停止の手続き進める、21日に閣議

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  • カタルーニャ州首相は対話拒否なら独立宣言の可能性と回答
  • 「全ての道は州議会選挙に通じる」とアナリスト

スペインはカタルーニャ州の自治を停止する手続きを前に進める。プチデモン自治州首相が19日、独立の主張撤回を拒否したことを受け、スペイン政府が声明を発表した。

  カタルーニャを直接統治下に置くというスペイン政府の前例のない決定が、同州と中央政府の対立をさらに激化させることは必至だ。

  政府は声明で、カタルーニャに関し「政府は憲法155条が定める手続きを続ける」と表明した。

Carles Puigdemont

写真家:Angel Garcia / Bloomberg

  カタルーニャのプチデモン州首相は独立の有無を明確にするよう求めたスペイン中央政府に対し、中央政府が対話に応じない場合は州議会が独立を宣言する可能性があると回答した。回答期限はこの日の午前10時だった。

  州首相はラホイ首相に宛てた書簡で「中央政府が対話拒否と抑圧を続けるならば、カタルーニャ議会はそれが適切だと判断すれば、正式な独立宣言を承認する方向に進む可能性がある」と伝えた。

  ラホイ首相は19日から2日間、欧州連合(EU)首脳会議のためにブリュッセルを訪れており、臨時閣議を21日に招集した。首相の補佐官らは19日午前に野党・社会労働党メンバーらと、計画を詰めるため会合を持った。

  テネオ・インテリジェンス(ロンドン)の政治リスク・アナリスト、アントニオ・バローゾ氏は「両当事者とも次に起こる事態を相手方のせいにするというシナリオに沿って動いているようだ」とし、「次のステップはラホイ首相がカタルーニャに法の支配を回復する権限を上院に求めることになる」と話した。「全ての道はカタルーニャ州議会選挙の実施に通じる」展開になったが、プチデモン州首相が独立の機運を維持するために先に議会を解散することもあり得ると指摘した。

  スペイン政府の声明発表後、同国株の指標であるIBEX35指数は一時1%安まで下落。10年物国債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し1.65%となった。

  プチデモン首相は先週の州議会での演説で、1日に実施した住民投票によって独立を宣言する負託を受けたが、対話のため、すぐに進めることをしないと述べていた。

  ラホイ首相へのこの日の書簡では、対話の要請が無視されたとし、スペインは16日に独立派の活動家を拘束しカタルーニャに対する「抑圧」を強めたと主張した。「抑圧をやめるようにという私の要請にもスペインは応じなかった。逆に抑圧を強めた」と断じた。

原題:Spain to Move Ahead With Suspension of Catalonia’s Autonomy(抜粋)
Spain to Move Ahead With Suspension of Catalonia’s Autonomy (1)、
Stocks and Bonds Rattled as Spain Moves to Suspend Catalan Power

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