三井生命:オープン外債1000億円以上増加、豪ドル保険好調-下期計画

三井生命保険は今年度下期(2017年10月ー18年3月)に、為替リスクを回避しないオープン外国債券の投資残高を1000億円以上増やす計画だ。10月から同社の外貨建て保険を親会社の日本生命保険でも販売を始め、その販売からの新規資金が上積みされる。

  松多洋一郎・執行役員運用統括部長は19日の記者説明で、オープン外債の積み増し額について「1000億円台の上の方」と述べた。外貨建て商品は豪ドル建てと米ドル建てを提供しており、特に豪ドル建てが好調で大半を占めるという。自社販売のみだった上期はオープン外債の残高を700億円増やしていた。

  為替リスクを回避した形で投資するヘッジ外債の残高は横ばいを見込むが、クレジット投資の残高は増やす。上半期もヘッジ外債の残高は横ばいを維持したが、米ドル建てからユーロ建てへの入れ替えを進めた。マイナス金利の欧州の債券はヘッジをかけるとプレミアムが受け取れ、ヘッジコスト控除後の利回りがユーロ建ての方が有利になり数百億円規模で入れ替えたという。

  国内債の残高は数百億円台前半の減少を見込んでいるが、クレジット投資は積み増す方針だ。松多氏は国内金利について「投資として魅力がある水準ではない」と語り、国債の償還資金は他の資産に投資する考えだ。再投資が可能な超長期債の金利水準については「負債コストを勘案すると1%を超えてくるあたり」としており、現状の20年物国債利回り(0.6%程度)は投資水準を大きく下回っている。

  国内の金融政策については、「国債買い入れの限界が徐々に近づいており、常に副作用がないか警戒している」という。衆院選後も安倍政権が続き、来年任期を迎える黒田日銀総裁の続投で「今のところ現状の体制が続く可能性が高い」とみている。

2017年度下半期の運用計画


国内株国内債外国株オープン外債ヘッジ外債
三井生命横ばい▲数百億円台前半N.A.+千億円台後半横ばい

2017年度末の市場見通し


国内金利(%)米国金利(%)日経平均(円)ダウ(ドル)ドル円(円)ユーロ円(円)
三井生命▲0.10-0.20(0.10)1.80-2.60(2.30)19700ー22000(21000)20000-24000(22200)108-118(113)127-142(135)
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