英首相、EU首脳に通商交渉の開始迫る構え-合意なき離脱のリスクも

  • 離脱交渉を通商協議に移行させる英の要求をEU首脳は拒否する公算
  • 年内に通商協議が始まる可能性は五分五分だとEU上級外交官

メイ英首相

Photographer: Bloomberg/Bloomberg via Getty Images
Photographer: Bloomberg/Bloomberg via Getty Images

メイ英首相は、欧州連合(EU)首脳会議初日の19日夜に開催されるワーキングディナーで首脳らと対峙(たいじ)し、離脱交渉を通商協議に移行させるようEUに要求する構えだ。しかし、EU当局者らは事態の打開がほぼ不可能だとみている。

  英政府高官の1人によれば、メイ首相は、将来のEUとの関係を巡る協議に移行することを望み、進展を加速させる方策について話し合いたいと考えている。EU側も進展を切望しているが、メイ首相がイタリアのフィレンツェで先月行った演説で示した譲歩を具体的な約束に変えるために十分な努力が行われていないと当局者らは受け止めている。

  EU上級外交官の1人は、年内に通商協議が始まる可能性は五分五分だと匿名を条件に語った。年内に開始できなければ、英国がEUとの将来との関係を決着させるために残された時間は数カ月だけとなり、合意がないままEUを離脱するリスクが高まることになりそうだ。

  メイ首相がフィレンツェでの演説で、英国の離脱によってEUの財源に穴が開くことがないよう2年の移行期間中にEU予算への拠出を行うと提案したことについて、政治的リスクを首相が冒したとメイ氏のチームは考えているが、EU側は十分でないという立場だ。
  

EUのトゥスク大統領(常任議長)

出所:ブルームバーグ)

原題:U.K.’s May to Use EU Showdown to Plea for Faster Brexit Progress(抜粋)

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