ドル・円は2週間ぶり高値圏、世界株高や米金利上昇で-円ほぼ全面安

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  • ドル・円は一時113円09銭と6日以来の高値
  • 次期FRB議長など固まっておらず、上値は重くなりやすい-ANZ

東京外国為替市場のドル・円相場は約2週間ぶりの高値圏で推移。世界的な株高や米金利の上昇を背景にドル買い・円売りが優勢となった。

  19日午後3時20分現在のドル・円は前日比0.1%高の1ドル=113円05銭。朝方に113円09銭まで上昇し、前日の海外時間に付けた6日以来の高値を更新。113円台では輸出企業の売りも出たもようで、一時112円88銭まで下げる場面もあったが、その後113円台へ値を戻した。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)マーケッツ本部の吉利重毅外国為替・コモディティー営業部長は、ドル・円は米金利上昇に応じて上昇し、株高を受けたリスクオンの円売りも支えになっていると説明。もっとも、「次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長や米税制改革がまだ固まっておらず、動きは鈍い」とし、6日の高値(113円44銭)を前に上値は重くなりやすいとみている。

  円は全面安となった前日に続き売りに押され、主要10通貨中ニュージーランドドルを除く9通貨に対して下落。豪ドル・円相場は豪雇用統計が予想を上回ったこともあり、約3週間ぶりの水準となる1豪ドル=88円88銭まで豪ドル高・円安が進んだ。ユーロ・円相場は一時1ユーロ=133円43銭と1週間ぶり高値を付けた。

  18日の米国債市場で10年債利回りは2.35%と5ベーシスポイント(1bp=0.01%)上昇。一方、米株市場では主要3株価指数が最高値を更新し、ダウ工業30種平均は5週間ぶりの大幅高となった。欧州株は4カ月ぶり高値。19日の日本株も続伸し、日経平均株価は連日で1996年以来の高値を更新した。

  上田ハーロー外貨保証金事業部の小野直人ストラテジストはリポートで、目先は企業業績を受けて株高・円安の構図が強まる中で、足元のリスク選好の流れが加速するかが注目されると指摘。ただ、ニュージーランドやスペインの政治情勢によっては「リスク選好ムードが削がれる危険はある」とした。

  スペイン政府は、カタルーニャ自治州のプチデモン首相に対し19日までに独立の姿勢を撤回するよう要求している。ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ=1.1817ドルと3日ぶり高値を付けた後は伸び悩み、同時刻現在は0.1%高の1.1800ドル。NZドルは下落。注目された新政権の枠組みで、野党・労働党がNZファースト党の支持を獲得したことを受け、対ドルでは1.3%安まで下げ幅を拡大した。

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