中国弱気派を相手にせず65%リターン-運用開始1年のヘッジファンド

  • パラントゥーは空売り投資家の攻撃受けて急落した瑞声科技株を購入
  • 中国恒大集団と融創中国にも買いを入れ、運用成績を向上させた
Bloomberg

グロリア・ルー氏らが昨年10月に運用を開始したばかりのヘッジファンドは、ショートセラー(空売り投資家)とは逆の投資スタンスを取り、今年1-9月にプラス65%リターンとアジア有数の運用成績を挙げた。

  ルー氏(香港在勤)によると、同氏が設立パートナーである運用会社パラントゥー・キャピタルのファンドは、米アップル向け部品などを手掛ける中国の瑞声科技(AACテクノロジーズ・ホールディングス)の株が下落した後に購入し利益を得た。瑞声科技の株価は、空売りを行うゴッサム・シティ・リサーチが同社の会計を疑問視するリポートを5月に発表したことを受けて急落し、売買停止となった。その後、別の調査会社がゴッサムのリポートは「誤解を招く恐れがある」と指摘したことなどを受け、6月5日の取引再開以降、70%値上がりした。

  中国の不動産開発会社である中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)と融創中国の株式を買い(ロング)としたこともファンドのリターンを押し上げた。この2社も香港証券取引所で空売り比率の高い銘柄だったが、株価は現在、共に年初水準の6倍となっている。パラントゥーの運用資産は約5500万ドル(約62億円)。

  弱気派は中国経済のハードランディングや信用危機、不動産バブル崩壊が起きるとの見通しを基に中国株売りのポジションを構築している。パラントゥーはこうした弱気派とは逆の見方を取ることで利益を上げている中国のヘッジファンドの一つだ。

  調査会社ユーリカヘッジによれば、中国と香港の株式相場上昇で大中華圏地域の株式ヘッジファンドのリターンは今年に入って平均でプラス24%と、世界の同種ファンドの約3倍。パラントゥーの運用成績は、アジアを本拠とするヘッジファンドの上位5位以内に入っている。

原題:How One Hedge Fund Ignored the China Bears and Made a 65% Gain(抜粋)

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