欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが一時の上げを失う-ユーロは5日ぶりに反発

  18日のニューヨーク外国為替市場ではドルがほぼ変わらず。トレーダーらは、新たな材料を探しつつポジションの調整を行った。ユーロは5営業日ぶりに反発。スペイン中央政府はカタルーニャ自治州に対し、19日までに同自治州独立の正当性に関する主張を取り下げるよう期限を設定しており、市場はこの情勢を見極めようとしている。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.2%余り上昇したが、午後に入り上げをほぼ全て失った。ドルは主要10通貨に対してまちまちな展開。一方でユーロは主要通貨のほぼ全てに対して上昇した。対ドルでは午後にこの日の高値に上げ、1.1800ドルを上回った。欧州大陸やロンドン、ニューヨークのトレーダーによれば、この日の外為市場は薄商いとなった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ変わらず。ドルは対円では0.7%上げて1ドル=112円94銭。ユーロは対ドルで0.2%上昇の1ユーロ=1.1787ドル。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は17日付のニューヨーク・タイムズ(NYT)紙インタビューで、「米経済においてはインフレ水準が低く、インフレ圧力が本格的に高まる予兆もない中で、非常に力強い労働市場を維持できるような良好な状況にある」と述べた。

  また「個人的な見解では漸進的な利上げを継続するのが望ましい。12月に追加利上げを実施し、来年は3度の利上げというのが良好なスタート地点となる」とも語った。

  ニューヨーク連銀のダドリー総裁は「われわれは年内3回の利上げという中央値を示して2017年を迎えたが、今のところ実際にその通りになる道をたどっている」と述べた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が18日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、12地区全てが9月から10月初めの経済活動の拡大を報告した。

  ドルは対円で一時113円05銭に上昇。米国債相場が下げて利回りが上昇したことに支えられた。円は主要10通貨に対して軟調な展開。

欧州時間の取引

  ユーロは欧州時間は軟調な展開となっていた。欧州中央銀行(ECB)が今後見込まれるテーパリングの進展においても緩和姿勢を継続するとの観測が広がった。一方でドルは米国債利回りの上昇に支えられて値上がりした。

  ECBのテーパリングが市場のベースシナリオである9カ月よりも長くなる可能性があるとの見方があり、それがユーロの下押し圧力となっている。

  この日はドラギECB総裁が講演したが、新たな手掛かりはほとんど示されなかった。ECBは来週、政策会合を開催する。
原題:Dollar Little Changed While Euro Breaks Four-Day Losing Streak(抜粋)
原題:EUR Stays Defensive as Draghi Keeps Silent on Taper: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:ダウが5週間ぶりの大幅高、国債は下げ

  18日の米株式相場は上昇。市場予想を上回る企業決算を手掛かりにダウ工業株30種平均が5週間ぶりの大幅高となり、主要3株価指数は全て過去最高値を更新した。米国の利上げペースが速まる可能性があるとの観測が広がって米国債相場は下落、利回りが上昇した。

  • 米国株は上昇、好決算追い風にダウが5週間ぶりの大幅高
  • 米国債は下落、利上げペース加速の観測で
  • NY原油は小幅上昇、燃料在庫が増加
  • NY金は3日続落、最高値圏の米国株を嫌気

  米IBMが10-12月(第4四半期)に5年ぶりに増収を見込むとしたことや、アボット・ラボラトリーズ、ノーザン・トラストの決算が予想を上回ったことで、米国株は押し上げられた。S&P500種株価指数構成企業のうち52社の8割余りが、アナリスト予想を上回る決算を発表している。

  ダウ工業株30種平均は前日比160.16ドル(0.7%)高い23157.60ドル。S&P500種株価指数は0.1%上げて2561.26、ナスダック総合指数は0.1%未満上げて6624.22。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い2.34%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小幅高。イラク情勢を巡る緊張を手掛かりに上昇したが、この日発表された米石油製品在庫の増加を嫌気して上げ幅を縮小した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比16セント高の1バレル=52.04ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は27セント上げて58.15ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3日続落。最高値圏にある米国株を嫌気して売られた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は前日比0.2%安の1283ドルで終了。

  米国債相場はアジアと欧州時間での下げを引き継いだ。償還年限の長い国債がより大幅に下げ、米国の早い時間にイールドカーブ(利回り曲線)がスティープ化、5年債と30年債の利回り差は拡大した。一方、トランプ大統領による次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長指名が近づく中、短期債のオプション取引が比較的活発となった。

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場が示す12月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの確率は80%近辺と、前週末13日の72%から上昇した。次期FRB議長人事を巡っては、より引き締め政策を選好するとみられるスタンフォード大学のジョン・テーラー教授がトランプ米大統領に好印象を与えたと報じられた。
原題:Dow Climbs Most in Five Weeks as Treasuries Drop: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Consolidate Overnight Drop, Long End Leads Losses(抜粋)
Trump Says His Fed Chair Pick Will Be One of Five Already Named(抜粋)
Oil Rally Wanes as Rising Fuel Stockpiles Stir Demand Worries(抜粋)
PRECIOUS: Gold Declines a Third Session as U.S. Equities Rise(抜粋)

◎欧州株:4カ月ぶり高値、不動産株に買い-スペイン株も高い

  18日の欧州株式市場では、指標のストックス欧州600指数が4カ月ぶり高値を付けた。基礎資源銘柄が下げたものの、不動産株が過去8営業日で7回目の上げとなり、全体を押し上げた。

  ストックス欧州600指数は0.3%高の391.56で終了。ユーロ・ストックス50指数は5カ月ぶり高値で引けた。

  ストックス600指数を構成する業種別19指数のうち15指数が値上がり。構成銘柄の中で上昇したのは449銘柄、下落したのは139銘柄。

  スペインのIBEX35指数は0.6%上昇。同国政府は、カタルーニャ自治州のプチデモン首相に対し19日までに独立の姿勢を撤回するよう要求している。

  その他の主要指数では、英FTSE100指数とドイツのDAX指数、フランスのCAC40指数がそれぞれ0.4%上昇。
原題:European Stocks Gain as Property Firms’ Jump OffsetsMiners Dip(抜粋)

◎欧州債:スペイン債下落、19日の入札控え-カタルーニャ情勢も警戒

  18日の欧州債市場ではスペイン国債を中心にユーロ参加国の国債が売りを浴びた。19日の入札を前にしたポジション調整が背景。中央政府がカタルーニャ自治州を直接統治下に置くための計画の準備を進めていることなど、同州を巡る情勢も押し下げ要因となった。

  スペイン10年債利回りは8bp上昇。カタルーニャの独立推進派は現地時間19日午前10時までに独立要求を取り下げるよう中央政府から最後通告を受けた。19日午前10時45分の入札で期限3年から30年までの債券が最大50億ユーロ発行される。

  ドイツ国債も売られ、2年債と10年債の利回り曲線がスティープ化午前中に2300枚のブロック取引が成立した。
原題:Spanish Bonds Drop Before Debt Sales; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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