中期債が上昇、5年入札結果受け買い圧力-あすの日銀オペも支え

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  • 新発5年債利回りは一時マイナス0.09%と3日ぶりの低水準
  • 10年ゼロ%目標が続くのであれば足元の水準は買い-野村証

債券市場では中期債相場が上昇。この日に実施された5年債入札が市場予想を上回る結果となったことを受けて中期ゾーンを中心に買い圧力が掛かった。

  19日の長期国債先物市場で中心限月12月物は、前日の米国債安を受けて前日比8銭安の150円28銭で取引を開始した後、いったん150円26銭まで下落。その後は下げ渋る展開となり、午後は入札結果を受けて150円45銭まで上昇。結局は2銭高の150円38銭で引けた。

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、「事前にかなり警戒されていた5年債入札の結果が良かったので、午後は5年以下を中心に強くなった」と指摘。「午前に金利が上昇したところでは押し目買いも入った。現状の金融政策のまま10年ゼロ%目標が続くのであれば足元の水準は買いということ」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の348回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)高い0.07%で寄り付いたが、その後は戻した。午後には一時0.06%まで買われた後、0.065%で推移した。新発2年物の381回債利回りは0.5bp低いマイナス0.14%。新発5年物の133回債利回りは一時1bp低いマイナス0.09%と、3営業日ぶりの低水準を付けた。

5年債入札

  財務省がこの日に実施した5年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円90銭と、市場予想の100円89銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.24倍と、前回の4.07倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)はゼロ銭と昨年10月以来の水準に縮小した。

過去の5年債入札の結果はこちらをご覧下さい。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、5年債入札の結果について、「ここまで同ゾーンの相場が調整してきたので、ショートカバー需要などもあり、警戒感があった割にはまずまずだった」と述べた。

  日本銀行は20日午前の金融調節で長期国債買い入れオペを通知する予定。10月のオペ運営方針によると、残存期間「1年超5年以下」と「5年超10年以下」が対象となる。

  野村証の中島氏は、「日銀オペが実施されるので、先物などはあす以降しっかりしやすいのではないか」とみる。

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