神戸製鋼CDSが急拡大、格下げ可能性も浮上-データ改ざん広がりで

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

アルミニウム・銅製品の品質データ改ざん問題に直面している神戸製鋼所の社債保証コスト(CDS)が4年4カ月ぶりの高水準に急拡大。新たに不正期間拡大の可能性が浮上しており、格下げ懸念も出ている。

  5年物CDSは17日(米国時間)、前日比10bp(1bp=0.01%)拡大して385bpと2013年6月以降で最も高くなった。データ改ざんが表面化した8日以前の一週間は57-61bpで推移していた。第66回社債の国債スプレッドもこの日、344bpに急上昇した。神戸鋼では従来10年前からと説明していた改ざんがそれ以上さかのぼる可能性があることを幹部が匿名を条件に17日までに明らかにした。

  中国景気悪化で鉄鋼需要が低迷した12年も神戸鋼CDSは急上昇、10月には618bpに達した。今回はアルミ・銅をめぐる問題でCDSが押し上げられている。日本格付研究所(JCR)は17日、神戸鋼の格付けを現在の「A」から格下げ方向で見直すと発表した。2段階低いBBB格に下げられた場合、主要社債インデックスのNOMURA-BPIから外れて社債スプレッドがさらに拡大する可能性がある。

  BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストは17日付リポートで、神戸鋼は収益次第で「少なくとも1段階の格下げはみておくべきだ」と指摘。仮にリコール発生などで状況が悪化すれば、複数段階の格下げも想定されるとした。ニッセイ基礎研究所の徳島勝幸年金研究部長は、神戸鋼の不正検査の対象が出尽くしているのかに加えて「損害賠償などで財務負担がどれだけかかるか」が今後の信用力を左右する要因だと述べた。

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