日経平均2年超ぶりに12日続伸、米住宅堅調や為替安定-高値警戒重し

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  • 連騰記録は史上3位タイ、ゴムや自動車、医薬品、陸運株が堅調
  • 海運や鉄鋼、非鉄株は安い、高値警戒重しで売買高も低水準
Bloomberg

18日の東京株式相場は小幅に続伸し、日経平均株価は2年5カ月ぶりに12日続伸。米国住宅統計の堅調や為替の安定が投資家心理にプラスに働く中、中期経営計画が好感されたブリヂストンなどゴム製品株や輸送用機器株が堅調。医薬品や陸運株などディフェンシブセクターも高い。

  ただし、記録的連騰後の反動や過熱圏にとどまるテクニカル指標への警戒感は根強く、東証1部の売買高は前日から15%減るなど低調。日本郵船に豪華客船の後継船新造の先送り報道があったほか、共産党大会が始まった中国経済への警戒が広がった海運株が安く、鉄鋼株、金属市況の反落を受けた非鉄金属株も下げた。

  TOPIXの終値は前日比1.27ポイント(0.1%)高の1724.64と8日続伸し、昨年11月28日までの12日続伸に次ぐ連続上昇記録。日経平均株価は26円93銭(0.1%)高の2万1363円05銭と2015年6月以来の12連騰で、過去3番目タイの連続高となった。

  三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、過去1カ月は押し目待ちに押し目なしの状況が続いてきたため、「高所恐怖症気味だが、高くなるものは仕方がない」と指摘。一方で、「日本の名目GDPが右肩上がりで増大していくとのシナリオが描けない中、東証1部の時価総額は既に割高な領域に入っている」との見方も示した。

  18日終了時点の東証1部の時価総額は636兆円。各国の株式時価総額と名目GDPは長期的に近似するとしたバフェット指数でみた場合、4ー6月の名目GDP545兆円を用いると1.17倍となり、1990年以来の高水準となっている。

東証外観

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  全米ホームビルダー協会とウェルズ・ファーゴが17日に発表した10月の米住宅市場指数は68と前月の64から上昇し、5カ月ぶりの高水準。市場予想64も上回った。大型ハリケーンがもたらした被害への懸念が緩和されたことを示した。9月の米鉱工業生産指数は6月以来、3カ月ぶりに上昇した。

  17日の米国株は、医療保険最大手のユナイテッドヘルス・グループや製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソンの予想を上回る決算を追い風に、S&P500種株価指数は0.1%高の2559.36と小幅ながら連日の最高値更新。きょうのドル・円相場は午後に入り1ドル=112円30銭台と、前日の日本株終値時点112円17銭に比べややドル高・円安方向に振れた。

  世界的株高の流れを受けたきょうの日本株はTOPIX、日経平均ともに小高く始まり、マイナス圏で取引される場面もあったが、結局プラス圏で終了。日経平均は1996年11月以来の高値を更新した。マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは、「好業績期待は相当強く、業績拡大に連れ、株価も上昇していくトレンド」と言う。

  ただし、東証1部の騰落レシオが過熱圏を示す120%以上で高止まりした状況と高値警戒感も根強く、上昇の勢いは減速気味だ。日経平均の高安値幅は85円と、過去3営業日の平均200円から大幅に縮小。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、「2万1000円台回復でショートカバーの第1弾はほぼ収束、第2弾が入り始めるのは2万2000円以上」と話していた。

  東証1部33業種は医薬品や陸運、石油・石炭製品、ゴム製品、輸送用機器、鉱業、精密機器など20業種が上昇。下落は海運や鉄鋼、その他製品、非鉄金属、ガラス・土石製品、サービスなど13業種。

  売買代金上位では、米ジョンソン・エンド・ジョンソンの決算で前立腺がん治療薬の販売好調を確認したことが支援材料になったアステラス製薬、中期経営計画が評価されたブリヂストが高い。ブリヂストについては、新技術導入やガバナンス体制の整備などの施策を着実に実行していると、野村証券が指摘した。半面、米司法当局から製品の仕様不適合に関する書類提出を求められた神戸製鋼所は下げ、任天堂や豊和工業、三菱ケミカルホールディングスも安い。

  • 東証1部の売買高は13億5776万株、売買代金は2兆2841億円、売買高は2日以来の低水準
  • 値上がり銘柄数は717、値下がりは1226
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