ファーバー氏、加ファンドの要請で取締役辞任-人種差別発言で引責

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ベテランの投資家マーク・ファーバー氏は、カナダの資産管理会社スプロットからの要請に応じる形で取締役を即日辞任した。ファーバー氏は自身のニューズレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」今月号で、白人でなく黒人が移住していれば「米国はジンバブエのようになっていただろう」と主張していた。

  スプロットのピーター・グロスコフ最高経営責任者(CEO)は辞任発表の声明で、「ファーバー氏の最近の発言は深い失望を誘うもので、スプロットおよび社員の見解と完全に相反する」と述べた。

マーク・ファーバー氏

Photographer: Jonathan Fickies/Bloomberg

  ファーバー氏は15ページのこのニューズレターで、米南北戦争時代の南部連合関連記念碑の撤去に反対を表明。記念碑で祭っている南部連合支持者らが犯した唯一の犯罪は奴隷制を擁護しようとしたことで、記念碑撤去の議論はより重要なテーマから逸脱していると指摘した。その上で、以下のように続けた。

  「米国に移住したのが白人で、黒人でなかったことを神に感謝すべきだ。移住したのが黒人だったら、米国はジンバブエのようになっていただろう。いつかそうなる日が来るかもしれないが、それでも米国は少なくとも200年間、白人が過半数を占める中で経済的、政治的な繁栄を満喫した。自分は人種差別主義者ではないが、政治的に正しくないとしても現実は明示する必要がある(そしてアフリカの族長が白人や黒人、アラブの奴隷商人に喜んで同胞を奴隷として売り渡していたことも忘れるべきでない)」。

  1990年までドレクセル・バーナム・ランバートのマネジングディレクターを務めていたファーバー氏は、市場に対して弱気の逆張りで知られる。

  同氏はブルームバーグニュースに対して電子メールで「ある歴史的な事実を述べることで人種差別主義者と呼ばれるのなら確かに自分は人種差別主義者だが、日本人は長年にわたって南京大虐殺を否定しているため非難されている」と持論を展開した。

原題:Marc Faber Asked to Leave Sprott Board After Racist Report (1)(抜粋)
Marc Faber Thanks God That ‘The Blacks’ Didn’t Populate America(抜粋)

(第1・2段落に最新情報を追加します.)
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