10月17日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルは上昇分をほぼ失う-NAFTA交渉の動きに反応

  17日のニューヨーク外国為替市場では、午後に入りドルがこの日の高値を離れ、上げ幅をほぼ失う展開。北米自由貿易協定(NAFTA)を巡る交渉に市場が反応し、カナダ・ドルとメキシコ・ペソも大きく動いた。

  ドルはなお主要10通貨のほぼ全てに対して値上がり。カナダ・ドルとペソはNAFTAに関する報道に反応して一時急落したが、その後は値を戻した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は小幅高。一時0.4%上昇し、6日以来の高水準に達した。ユーロは総じて軟調。スペイン・カタルーニャ自治州を巡る懸念が引き続き重しとなっている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満上昇。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=112円20銭。対ユーロでは0.3%高の1ユーロ=1.1766ドル。

  米ドルはカナダ・ドルに対して一時1.2591カナダ・ドルに上昇。米国が提示したNAFTA案をカナダとメキシコが拒否したとの、米経済専門局CNBCの報道に反応した。その後、NAFTAの交渉担当が共同声明で期限を2017年末から延長すると明らかにしたことを手掛かりに上げを大きく縮めた。

  ドルは対ペソでは一時6月5日以降で最大の下げとなり、18.7500ペソを割り込んだ。午前中には19.1518ペソに達する場面もあった。

  朝方のドルは堅調な米経済指標にも支えられて上昇した。

  市場は引き続き米連邦準備制度理事会(FRB)議長人事やスペイン情勢を見極めようとしており、取引はあまり活発ではなかった。トランプ大統領は、11日間のアジア・ハワイ歴訪へ11月3日に出発する前にFRB議長候補を指名する予定だと、このプロセスに詳しい関係者が明らかにした。

欧州時間の取引

  ユーロは欧州時間も軟調。ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)がまとめた10月の独景況感指数統計で期待指数が市場予想を下回ったほか、ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)がユーロの強気派に前向きなサプライズをもたらさなかったことは、ユーロへの下押し圧力が続いたことを意味している。

  スペインのラホイ首相はカタルーニャ自治州に対し、独立を宣言したのかどうかを19日までに明確にするよう求めており、市場はこの期限に注目している。
原題:Dollar Retreats as Loonie, Mexican Peso Swing on Nafta News(抜粋)
原題:USD Rises on Fed Chair Speculation as GBP Steadies: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:ダウが一時2万3000ドル台、長期債上昇

17日の米株式相場は小動き。ダウ工業株30種平均は日中、初めて2万3000ドルを突破した。米国債は長期債が上昇、短期債が下落とまちまちで、利回り曲線はフラット化した。

  • 米国株は小動き、ダウ平均は日中2万3000ドル突破
  • 米国債はまちまち、長期債上昇で利回り曲線フラット化
  • NY原油は52ドル付近、イラク軍奪還地域からクルド人勢力が撤退で合意との報道
  • NY金は続落、次期FRB議長人事巡りドルが堅調

  医療保険最大手ユナイテッドヘルス・グループや製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の市場予想を上回る決算が追い風となり、ダウ平均は大台を突破する場面があったが、2万3000ドルをわずかに下回って引けた。S&P500種株価指数は日中ほぼマイナス圏で推移したが、引け間際に上昇に転じた。

  ダウ工業株30種平均は前日比40.48ドル(0.2%)高い22997.44ドル。S&P500種株価指数は0.1%上げて2559.36、ナスダック総合指数は0.1%未満下げて6623.66。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下し2.30%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が前日比ほぼかわらずのバレル当たり52ドル近辺で引けた。イラク軍が奪還した地域からクルド人勢力が撤退することで合意したとの報道を受け、原油生産量の多い同地域の緊張が緩和するとの見方が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比1セント高の1バレル=51.88ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は6セント上げて57.88ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。前日に3週間ぶり高値を付けて以降、下げ幅が拡大した。次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長が高めの金利を支持するとの観測を背景に、ドルが支えられた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は前日比1.3%安の1286.20ドルで終了。

  この日発表された経済指標では、10月の米住宅市場指数が5カ月ぶり高水準に上昇し、大型ハリケーンがもたらした被害への懸念が緩和されたことを示した。また、9月の鉱工業生産指数は6月以来3カ月ぶりの上昇となった。

  S&P500種の業種別11指数ではヘルスケアや公益事業が上昇。一方で金融や生活必需品は下げた。

  米国債は朝方、よりタカ派の人物が次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長に選ばれるとの観測で売られたが、その後下げ渋った。5年債と30年債の利回り差は縮小、一時は10年ぶり低水準となる84bpに下がった。長期債への需要は引き続き強く、30年債利回りは一時2.80%と、9月下旬以来の低水準となった。
原題:Dollar Rallies on Fed Outlook as Dow Tops 23,000: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Gains, Treasuries Fall on Fed Speculation: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Mixed, Curve Flattens as Long End Still Outperforms(抜粋)
Oil Near $52 Amid Report Kurds Agree to Retreat, Easing Tension(抜粋)
PRECIOUS: Gold Extends Drop From 3-Week High; Palladium Climbs(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が下落、基礎資源株に売り-メディア株高い

  17日の欧州株式相場は下落。前日は指標のストックス欧州600指数が3カ月ぶり高値付近だった。メディア株が上げたものの、基礎資源銘柄への売りが全体を押し下げた。

  ストックス600指数は0.3%安の390.44で終了。スウェーデンの製紙会社ビロウドコースネスを中心に基礎資源銘柄が売られた。同社の第3四半期EBITDAが予想に届かなかった。一方、メディア株は0.4%上昇。

  スペイン株は4営業日ぶりに上昇し、IBEX35指数は0.3%高で引けた。

  域内の主要指数では、英FTSE100指数とドイツのDAX指数がいずれも0.1%下げた。イタリアのFTSE・MIB指数は0.4%安。フランスのCAC40指数はほぼ変わらず。

  ストックス600の業種別19指数では3指数が上昇。構成銘柄で上昇したのは203銘柄、値下がりしたのは385銘柄。
原題:Europe Stocks Decline as Miners’ Loss Offsets MediaStocks’ Jump(抜粋)

◎欧州債:イタリアとスペインの国債が上昇-英国債も買われる

  17日の欧州債市場ではイタリアとスペインの国債がアウトパフォームとなった。両国の政治リスクは短期的にそれほど深刻化しない模様で、投資家はECB会合に向けてポジション調整を続けたことが背景にある。

  英国債も上昇し、10年債利回りは1カ月ぶり低水準を付けた。イングランド銀行のカーニー総裁は利上げが近いことを示唆したものの、詳細は明らかにしなかった。

  ドイツ国債の利回り曲線は平坦化が続いた。5年債と10年債が顕著だった。

  カタルーニャ州を巡るリスクがあるものの、スペイン国債は引き続き落ち着いており、利回りは9月20日以来の低水準を付けた。
原題:Italy, Spain Outperform, Gilts Rally; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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