核戦争は「いつ起きてもおかしくない」-北朝鮮国連次席大使

更新日時
  • 米韓が合同軍事演習を実施する中、国連総会の軍縮委で発言
  • 「北への米軍事行動に参加しない限り、他国に核兵器を使用せず」

北朝鮮は16日、米韓両国が朝鮮半島の東西両側の海域で過去最大規模の海軍合同軍事演習を実施する中、核戦争は「いつ起きてもおかしくない」と警告した。

キム・インリョン氏

フォトグラファー:Jewel Samad / AFP via Getty Images

  北朝鮮のキム・インリョン国連次席大使は、国連総会の軍縮委員会で、「多様な距離の運搬手段を有する本格的な核大国」になったと表明。「米本土全体がわれわれの射程内にある」と警告した。同氏はまた、北朝鮮は「責任ある核国家」だと述べた。

  キム次席大使はまた、「北朝鮮に対する米軍事行動に参加しない限り、われわれは他の国に核兵器を使用するつもりはないし、核兵器を使用すると脅かすつもりもない」と発言した。

  キム氏の発言は、トランプ米政権との緊張が高まる中で北朝鮮がこの数カ月、発してきた警告と似た内容だった。米国の有力シンクタンク、ランド研究所の上級防衛アナリスト、ブルース・ベネット氏はブルームバーグテレビとのインタビューで、「北朝鮮は自分たちの発言で多くの人が心配すれば米韓の行動を抑止できるとみて、極限まではったりをかけている」とした上で、「北朝鮮が過激な言葉を使ってはったりと空威張りで阻止することに慣れきっていることが問題であり、同国は現在、米国が似たアプローチを用いていることにショックを受けている」と指摘した。

  トランプ大統領は軍事力行使が金正恩朝鮮労働党委員長を押しとどめる選択肢の一つだと述べており、北朝鮮との協議の可能性を否定している。

  ティラーソン国務長官は15日、自分が「最初の爆弾投下まで」北朝鮮に対する外交努力を推し進めることを大統領は望んでいると語った。

  韓国軍当局は16日に始まった米韓合同演習に合わせて北朝鮮がミサイルを発射する可能性に備えている。18日に開幕する中国共産党の党大会も、きっかけになり得る重要政治イベントだ。また、北朝鮮は11月のトランプ米大統領のアジア歴訪期間中に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を実施する可能性があるとの北朝鮮当局者の発言をCNNが16日に報じた。

  

原題:North Korea Warns Nuclear War Could ‘Break Out Any Moment’ (1)(抜粋)
North Korea Warns Nuclear War Could ‘Break Out Any Moment’ (2)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE