【NY外為】ドルが上昇-FRB議長職巡る観測や北朝鮮報道で

更新日時
  • テーラー氏、FRB議長職面談でトランプ氏に好印象与えた-関係者
  • 米国と北朝鮮の当局者がモスクワで会談の可能性-インタファクス
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

16日のニューヨーク外国為替市場では、午後に入りドルが上げを拡大する展開。スタンフォード大学のジョン・テーラー教授(元財務次官)が、米連邦準備制度理事会(FRB)議長職に関するトランプ大統領との面談で好印象を与えたとの報道が手掛かり。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、テーラー教授がトランプ氏に好印象を与えた一方、ウォーシュ元FRB理事が議長職に指名される見込みは薄れた。また別の関係者によれば、トランプ大統領は19日にイエレン議長と面談する予定。次期FRB議長を巡る動きで取引は活発になり、ドルは主要10通貨全てに対して値上がりした。一時は高安まちまちな展開となっていた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.3%高。ドルは対円で0.3%上げて1ドル=112円19銭。対ユーロでは0.2%上昇し1ユーロ=1.1796ドル。

  インタファクス通信は、米政府のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表と北朝鮮外務省の崔善姫(チェ・ソンヒ)北米局長が今週モスクワで会談する可能性があると報道。この報道も手掛かりにドルは上昇した。ただ、北朝鮮は米国との外交的取り組みを当面拒否するとの北朝鮮当局者の話がCNNで報じられた後に、ドルは一時上げを縮小した。

  ドルの対円相場は、北朝鮮に関する報道後に112円29銭とこの日の高値に上昇。またユーロはドルに対し、FRB議長職を巡る面談に関する報道後に一段安となった。

  イエレンFRB議長は15日、ワシントンで開かれた会合で講演。堅調な経済成長と力強い労働市場、さらに健全な世界経済が物価を押し上げるとして、米金融政策当局は今後も漸進的な利上げを見込んでいると述べた。ラフィキ・キャピタル・マネジメントの調査・戦略責任者スティーブン・イングランダー氏は、議長講演について「非常にタカ派的だった」と指摘。講演内容から読み取れるのは「イエレン議長が利上げを決意している」ということだとリポートに記した。

欧州時間の取引

  ユーロは欧州時間も軟調な展開。スペインのラホイ首相は、カタルーニャ自治州政府のプチデモン首相に対し、独立を宣言したのかどうかの問いに対する返答の期限を新たに設定。19日までに明確な応答があることを期待するとした。スペイン情勢を巡る不確実性がユーロには重しとなっており、強気のセンチメントが広がるのを妨げているとロンドンのトレーダーは述べた。

原題:Dollar Rises to High, Jolted by N. Korea Talk, Fed Speculation(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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