10月16日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇-FRB議長職巡る観測や北朝鮮関連の報道で

  16日のニューヨーク外国為替市場では、午後に入りドルが上げを拡大する展開。スタンフォード大学のジョン・テーラー教授(元財務次官)が、米連邦準備制度理事会(FRB)議長職に関するトランプ大統領との面談で好印象を与えたとの報道が手掛かり。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、テーラー教授がトランプ氏に好印象を与えた一方、ウォーシュ元FRB理事が議長職に指名される見込みは薄れた。また別の関係者によれば、トランプ大統領は19日にイエレン議長と面談する予定。次期FRB議長を巡る動きで取引は活発になり、ドルは主要10通貨全てに対して値上がりした。一時は高安まちまちな展開となっていた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.3%高。ドルは対円で0.3%上げて1ドル=112円19銭。対ユーロでは0.2%上昇し1ユーロ=1.1796ドル。

  インタファクス通信は、米政府のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表と北朝鮮外務省の崔善姫(チェ・ソンヒ)北米局長が今週モスクワで会談する可能性があると報道。この報道も手掛かりにドルは上昇した。ただ、北朝鮮は米国との外交的取り組みを当面拒否するとの北朝鮮当局者の話がCNNで報じられた後に、ドルは一時上げを縮小した。

  ドルの対円相場は、北朝鮮に関する報道後に112円29銭とこの日の高値に上昇。またユーロはドルに対し、FRB議長職を巡る面談に関する報道後に一段安となった。

  イエレンFRB議長は15日、ワシントンで開かれた会合で講演。堅調な経済成長と力強い労働市場、さらに健全な世界経済が物価を押し上げるとして、米金融政策当局は今後も漸進的な利上げを見込んでいると述べた。ラフィキ・キャピタル・マネジメントの調査・戦略責任者スティーブン・イングランダー氏は、議長講演について「非常にタカ派的だった」と指摘。講演内容から読み取れるのは「イエレン議長が利上げを決意している」ということだとリポートに記した。

欧州時間の取引

  ユーロは欧州時間も軟調な展開。スペインのラホイ首相は、カタルーニャ自治州政府のプチデモン首相に対し、独立を宣言したのかどうかの問いに対する返答の期限を新たに設定。19日までに明確な応答があることを期待するとした。スペイン情勢を巡る不確実性がユーロには重しとなっており、強気のセンチメントが広がるのを妨げているとロンドンのトレーダーは述べた。
原題:Dollar Rises to High, Jolted by N. Korea Talk, Fed Speculation(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500最高値更新、国債は下落-原油続伸

  16日の米株式相場は上昇し、主要株価指数が終値ベースの過去最高値を更新した。インフレが低水準にあっても段階的な利上げが正当化されるとのイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受け、米国債は下落。商品相場は原油と銅の主導で値上がりした。

  • 米国株は小幅続伸、S&P500種が過去最高値を更新
  • 米国債は下落、FRB議長人事巡る報道で一段安
  • NY原油は続伸、イラク軍がクルド人勢力と衝突し油田掌握
  • NY金は小幅反落、データが米経済の底堅さを示唆

  S&P500種株価指数は前週末比0.2%高の2557.64。ダウ工業株30種平均は85.24ドル(0.4%)上げて22956.96ドル。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.30%。

  米国債はイエレン議長発言を受けて寄り付きから軟調だったが、次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長候補の1人とされるスタンフォード大学のジョン・テーラー教授が先週の面談でトランプ大統領に好印象を与えたもようだとの報道を手掛かりに一段安となり、10年債利回りは日中最高の2.31%に達した。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。2週間ぶりの高値となった。イラク軍とクルド人勢力との衝突で、同地域からの供給に障害が生じるとの見方が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前週末比42セント(0.8%)高の1バレル=51.87ドルで終了。一時は52.37ドルまで上昇した。ロンドンICEの北海ブレント12月限は65セント上げて57.82ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅反落。米経済の底堅さがデータで示唆され、利上げ継続の論拠が支えられた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は前週末比0.1%安の1303ドルで終了。一時は9月26日以来の高値を付けた。

  米国債は引け間際、トランプ大統領が週内にイエレンFRB議長と再任について正式に面談する予定だとのポリティコ報道を受け、下げ幅を縮小した。

  S&P500種の業種別11指数では電気通信サービスや金融が上昇し、不動産やヘルスケアが下落した。

  S&P500種は1月時点に示された12月末の予想レンジの上限をすでに突破した。前週末は2553と、ブルームバーグが年初にまとめた18人の年末時点での予想最高値を53ポイント上回る水準で取引を終えていた。
原題:U.S. Stocks Climb to Record as Treasuries Decline: Markets Wrap(抜粋)
S&P 500 Tops Street’s Highest Forecast Made in January: Chart(抜粋)
Treasuries Bear Flatten as Fed Chair Talk Extends Sell-Off(抜粋)
Oil Rises as Iraqi Forces Seize Oil Fields, Clash With Kurds(抜粋)
PRECIOUS: Gold Slips as $1,000 Proves Hard to Hold for Palladium(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず-鉱山株が上昇、公益事業株は値下がり

  16日の欧州株式相場はほぼ変わらず。公益事業株が売られたものの、鉱山株の上げがこれを補った。

  指標のストックス欧州600指数は0.01ポイント安の391.41で終了。業種別19指数のうち7指数が上昇。鉱山株は0.8%上げ、2014年以来の高水準に達した。構成銘柄の中で値上がりしたのは243銘柄、下落したのは340銘柄。

  スペインのIBEX指数は0.8%下げ、3営業日続落となった。

  その他の主要指数では、英FTSE100指数が0.1%安。一方、ドイツのDAX指数は0.1%上昇、フランスのCAC40指数は0.2%上げた。
原題:European Stocks Steady as Miners’ Jump Offsets UtilitiesDrop(抜粋)

◎欧州債:イタリア国債中心に上昇-ハト派的なQE縮小を予想

  16日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて買われ、イタリア国債は大きく上げた。ECBのQE縮小がハト派的なものになるとの見方が市場で高まっていることが背景にある。

  ECB政策担当者は資産購入を月300億ユーロに減らし少なくとも9カ月存続させることなどを含む複数の選択肢を検討していると関係者。

  来週のECB会合を控えたポジション調整とBofAMLなどによるイタリア国債の利回り曲線フラット化の見方が相まって、同国債を押し上げたと、複数のトレーダーらが指摘。

  BofAMLは、ECBが期間延長を容易とみなすであろう期間の長いイタリア国債を選好。イタリア30年債利回りは5bp低下。

  スペインではカタルーニャ州を巡る危機が続いているが、同国債に悪影響を与えていない。
原題:Italy Outperforms as EGBs Climb; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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