HSBC元ロンドン為替責任者、不法取引で個人利益50万ドル-米検察

  • スコット被告は米検察の主張に反論、引き渡し要請に抵抗
  • 元上司のジョンソン被告、今週中に陪審評議が始まる可能性

HSBCホールディングスの元ロンドン為替トレーディング責任者は顧客への義務に反する巨額のフロントランニングを行った際、少なくとも50万ドル(約5600万円)の手数料を受け取っていたと、米検察当局が裁判で主張した。

スコット・スチュアート被告

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  16日に始まった公判に際し提出された法廷文書は、スチュアート・スコット被告を為替市場不正操作の容疑で裁判にかけるため米国への引き渡しを求めた英政府への要請書の一部を成している。英国在住の同被告は、米検察は実在しない行為および米国の誰にも損害を与えていない行為を標的にしていると主張し、引き渡しに抵抗している。

  米司法省は口頭弁論に先立って準備した書面で、「被告個人は50万ドルを超える利益を得た」と指摘。「被告が問われる罪は極めて深刻だ。信頼を踏みにじり、詐取を企てようと組織的な共謀があった」と主張した。

  スコット被告はかつての上司だったマーク・ジョンソン被告とともに内部情報を利用したフロントランニングで800万ドルの利益を上げたとして、2016年7月に米司法省に起訴された。ジョンソン被告の裁判は米国で進行中で、今週には陪審評議が始まる可能性がある。

原題:Ex-HSBC Trader Made $500,000 Front-Running FX Deal, U.S. Says(抜粋)

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