きょうの国内市況(10月16日):株式、債券、為替市場

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●日経平均10連騰で年初来高値を更新、流動性期待と割安-金融中心買い

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  東京株式相場は続伸し、主要株価指数はことしの高値を更新。米国景気が底堅く推移する中、過剰流動性の継続期待や株価の割安、出遅れ評価から保険や銀行など金融株中心に買われた。鉄鋼株の上げも目立ち、市況高を受けた石油や鉱業株、陸運や食料品など内需株も高い。

  TOPIXの終値は前週末比10.56ポイント(0.6%)高の1719.18と、昨年12月13日までの6連騰に並んだ。日経平均株価は100円38銭(0.5%)高の2万1255円56銭と10連騰、2015年6月1日までの12日続伸以来の連続上昇記録となった。

  アセットマネジメントOneの武内邦信シニアフェローは、「世界の全地域が経済成長している中、国内の企業業績は全く問題なく、海外投資家が景気敏感株の日本株を買い進めている。ずっとアンダーウエートだった日本株のウエートを是正する動き」と話した。中でも金融株は「地銀、都銀、証券ともPBR1倍割れにある銘柄が目立つ」とし、出遅れをキャッチアップする流れが続くとみている。

  東証1部33業種は鉄鋼、保険、証券・商品先物取引、銀行、石油・石炭製品、鉱業、陸運、食料品、電気・ガスなど29業種が上昇。鉱業や石油は、13日のニューヨーク原油先物が1.7%高の1バレル=51.45ドルと2週ぶりの高値となったことを受けた。非鉄金属、空運、繊維、輸送用機器の4業種は下落。非鉄は、光部品の需要懸念が嫌気された。

  売買代金上位では、傘下の米携帯電話子会社の統合進展観測が高まったソフトバンクグループ、ゴールドマン・サックス証券が目標株価を上げた日立製作所、アナリストの指摘で北米の自然災害損失への懸念が縮小したとみられた東京海上ホールディングスが高い。半面、ダイフクや古河電気工業、良品計画、ドイツ証券が投資判断を売りに下げた大成建設は安い。

  東証1部の売買高は18億125万株、売買代金は2兆6483億円。値上がり銘柄数は1204、値下がりは741。

●債券先物が小幅高、米債高や政権安定期待で買い圧力-オペ結果が重し

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  債券市場では先物が小幅高となった。前週末の米金利低下や衆議院選挙で与党優勢との観測を背景にした買いが相場を支えた。一方、日本銀行が中長期ゾーンを対象に実施した買い入れオペ結果やあすの20年債入札を控えた需給緩和への警戒感から上値は限定的だった。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前週末比8銭高の150円45銭で取引を開始。一時は150円48銭まで上昇した。午後は日銀のオペ結果を受けて150円37銭まで水準を切り下げ、結局は1銭高の150円38銭で引けた。

  しんきん証券営業企画部の高井行夫金融市場アナリストは、「米物価指標の下振れを背景とした米金利低下に加え、衆院選では与党がかなり強い勝ち方になるとの観測から政策に対する懸念が後退しており、買い安心感が出た」と指摘。一方で、「きょうのオペでは対象の全ゾーンで応札が増えたことから在庫処分の売りが意識され、後場に入って相場が崩れた。20年入札もあるので警戒された面がある」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の348回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.055%で寄り付いたが、午後には0.06%まで売られた。

  日銀がこの日に実施した残存期間「1年超5年以下」と「5年超10年以下」の長期国債買い入れオペの結果によると、応札倍率が1-3年が4.03倍、3-5年が4.69倍、5-10年が4.16倍とそれぞれ前回の水準を上回った。

●ドル・円は111円台後半、株高で一時上昇も欧州政治懸念が圧迫

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  東京外国為替市場ではドル・円相場がほぼ横ばいの111円台後半。日米株高を受け、リスク選好に伴う円売りが先行したが、欧州政治への懸念などが重しとなり、ドル・円は1ドル=112円台を維持できなかった。

  ドル・円は午後4時17分現在、前週末比0.1%安の111円74銭。仲値にかけて一時112円08銭まで上昇したが、その後伸び悩み、午後にはユーロ・円の下落につられる形で111円71銭まで値を下げた。先週末は9月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、米金利低下を背景に一時111円69銭と9月26日の以来の水準までドル安・円高が進んでいた。

  あおぞら銀行市場商品部為替マーケットメイク課長の渡辺秀生氏は、米指標が出ても年内の米利上げの織り込みが大きく変わるわけではなく、次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長人事が明らかにならない限り、来年の米利上げ見通しを含めてドルの方向感は出にくいと指摘。「日本の選挙もあるし、北朝鮮リスクもくすぶっているので、ドル・円はどちらの方向にもベットするのが難しい時間帯がしばらく続くと思っている」と話した。

  ユーロ・ドルは1ユーロ=1.18ドル台前半から1.1786ドルと4営業日ぶりの水準までユーロ売り・ドル買いが進行。ユーロ・円は1ユーロ=132円台前半まで円売りが先行したが、午後には131円71銭まで下落し、9月15日以来の安値に付けた。

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