コーンNEC委員長:クリアリングハウスに重大なシステミックリスク

  • コーン氏がワシントンの銀行会議でこの問題を取り上げた
  • 「それをわれわれは清算できず、そのことが恐ろしい」と同氏

コーン米国家経済会議(NEC)委員長は、クリアリングハウス(清算・決済機関)で重大なリスクが生じつつあるとの認識を明らかにした。金融監督当局は2008年の金融危機以降、スワップ取引のクリアリング(清算・決済)をクリアリングハウスを中心に行う方向で動いてきた。

  コーン委員長は15日にワシントンで開かれた銀行会議で、「クリアリングハウスの透明性と流動性が低下するにつれて、システム上の新たなシステミックな問題として私の心を捉え始めている」と語った。

  このリスクを問題にしたのは、コーン委員長が初めてではない。JPモルガン・チェースやブラックロックも、クリアリングハウスが特有の脅威をもたらし、一握りの事業体にリスクを移すだけだと何年も主張してきた。米財務省金融調査局(OFR)も、デリバティブ(金融派生商品)取引に利用されるクリアリングハウスには脆弱(ぜいじゃく)になる危険があり、金融システムの至る所にリスクを拡散させる恐れがあると警告した。

  コーン氏は将来の金融リスクについて、「これはかなりの時間を費やす必要のある分野だ。現代のあらゆる偉大な発明品がそうであるようにそれには限界があり、有益な存在をはるかに越える範囲までクリアリングの限界をわれわれが広げ過ぎた可能性が高いと私は考える」と発言。「それをわれわれは清算できず、そのことが恐ろしい」と述べた。

コーン米NEC委員長

フォトグラファー:Olivier Douliery / Bloomberg

原題:White House’s Cohn Calls Clearinghouses ‘a New Systemic Problem’(抜粋)

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