ボストン連銀総裁:テーラー氏が次期FRB議長でも柔軟な判断を予想

  • 「テーラー・ルール」の厳格な適用の可能性を懸念せず
  • ローゼングレン総裁は12月の追加利上げ必要との考え繰り返す

米ボストン連銀のローゼングレン総裁は、次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長候補の1人とされるスタンフォード大学教授のジョン・テーラー元財務次官について、実際に議長に指名されて就任したとしても、自身の見解を政策に反映させようとして過度に厳格な姿勢を取るとは心配していないと語った。

  ローゼングレン総裁は14日のインタビューで、「政策実行の考え方を巡り、各自が実際的かつ現実的である限り、大半の枠組みの下でやっていくことができると考えられる」と語った。同総裁は、労働市場の逼迫(ひっぱく)が賃金と物価の押し上げにつながるとして、現在の低インフレにもかかわらず12月に追加利上げに踏み切るべきだとの考えを繰り返した。

  テーラー氏(70)は、成長率とインフレ率に基づいて設定すべき政策金利を説明した「テーラー・ルール」の考案者で、次期FRB議長候補の1人としてトランプ大統領と今月面談したとされる。経済の潜在成長率の想定にも左右されるが、同ルールを適用するとフェデラルファンド(FF)金利の現在の適正水準は3.74%となる計算だ。これに対し、現行のFF金利の誘導目標レンジは1-1.25%に設定されている。

  テーラー氏は13日、ボストン連銀が開いた会議で同ルールを擁護する一方、金融当局者の手を縛るものではないと説明。同ルールの計算式の主要項目の一つで、景気を刺激も抑制もしない中立金利に関し、自身の推計を調整することにもオープンな姿勢を示唆した。

  ローゼングレン総裁はテーラー氏の発言ついて、「極めて率直に言って非常に柔軟であり、私が懸念していないのはこのためだ。FRB議長に就任する人物は誰であっても、実際の政策判断に際してもう少し柔軟に思考するケースが多い」と指摘した。

  同総裁はこのほか、米失業率が2018年に4%を下回る可能性は「全く想定外ではない」とした上で、長期にわたって4%未満にとどまる公算は小さいと話した。  

原題:Fed’s Rosengren Sees Taylor as ‘Flexible’ in Applying Rules(抜粋)

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