中国バンカーの危うい慣行-ソーシャルメディアで注文受け付け

  • 微信など使いリポート配信や注文受け付けする慣行が行き渡っている
  • 違法ではないが取引記録の保存に関して不透明さを指摘する声も

中国ではバンカーやトレーダーが取引の際に電話をかけたり電子メールを送るだけでなく、テンセント・ホールディングス(騰訊)のメッセージアプリ、微信を使う。

  各国当局は金融業界の関係者が取引に関してプライベートメッセージアプリを使用することを規制しているかもしれないが、中国ではこうした慣行が広く行き渡っている。11兆ドル(約1230兆円)規模の中国債券市場の参加者は、共にテンセントのアプリである微信やQQの個人アカウントを使って調査リポートの配信や注文受け付けなどをしている。

テンセントの微信ダウンロード用ページ

Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

  ソーシャルメディアを利用して業務を行うことは違法ではないが、大半の先進国の当局は取引記録の保存を義務付けている。中国の慣行で問題となり得るのはその点だ。香港のあるバンカーは微信と携帯電話で注文の指示を受けたとして、先週、香港の証券監督当局から処分を受けた。

  交銀国際の洪灏チーフストラテジスト(香港在勤)は、中国金融市場でのソーシャルメディア利用について「元には戻せない傾向」だと指摘。その上で、「いかなる取引の執行でも微信を使うことには間違いなくリスクがある。微信のアカウントは大部分が個人用であり、規制を受けていないからだ」と述べた。

  複数のバンカーはブルームバーグ・ニュースに対し、中国にはメッセージ記録の保存に関する指針があるが、微信やQQでのコミュニケーションの場合にどこまで強制されるかは不透明だと述べた。中国銀行間市場交易商協会(NAFMII)のウェブサイトに掲載されている規則によれば、銀行間市場のブローカーは最低3カ月間、「インスタントメッセージの記録」を保存する必要がある。

原題:China’s Bankers Cut Bond Deals Where Others Post Dinner Pics(抜粋)

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