ECBのQE上限2.5兆ユーロ強、月250億ユーロに減額か-当局者

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  • ECBの資産購入額は17年末までに2兆2800億ユーロに達する見通し
  • プログラムの終了期限を明示するかどうかで政策委の意見が分かれる

欧州中央銀行(ECB)の一部政策担当者は、現行のルールに基づく量的緩和(QE)プログラムの上限を2兆5000億ユーロ(約330兆円)強とみていると事情に詳しい複数の中銀当局者が明らかにした。

  非公開情報であることを理由に当局者らが匿名を条件に語ったところでは、QEプログラムの下での資産購入額は、2017年末までに2兆2800億ユーロに達する見通しであり、追加分を時間の経過に沿ってどのように配分するかが今の議論の焦点となっている。プログラムの終了期日を明示するかどうかを巡っては、ECB政策委員会のメンバーの間で意見が大きく分かれている。

  ECBの政策担当者らは、プログラムをどのように延長するかについて公式に協議しておらず、ECB理事会は政策委に提案を行っていない。ECBの報道官はコメントを控えている。

  ECBのルールの範囲内で購入可能な債券の量は、新規発行のほか、満期を迎える資産の償還に伴うECBの再投資の約束、年金基金などの安全な債券保有ニーズの影響を受け、ECBのプラグラム延長の重大な制約となっている。

  バランスシートの資産保有ストックが金融刺激の主な供給源だと主張する一部の政策担当者が、資産購入の段階的な終了へのコミットメントを支持するのに対し、ユーロ圏のインフレがはっきりと定着するまでは月間のフローを維持すべきだと考える意見もあり、26日の政策委が妥協を成立させる次のチャンスとなる。

  ECBは月600億ユーロのペースでの債券購入を年内継続すると約束している。政策担当者らは来年1月以降の債券購入額を少なくとも半分減らし、必要な場合には延長もあり得るという条件付きで来年9月まで債券購入を続けることを検討しているとブルームバーグが13日伝えた。

  ECBが自主的な制約を課すことなく、そうした購入を行う上で十分な債券が市場には存在するものの、投資家が資産の売却に消極的になるのではないかという不安を一部の政策担当者は抱いており、当局者によれば、月ごとの購入額を250億ユーロまで減らすことで、そうした懸念に対応できる可能性がある。

原題:Some ECB Members Are Said to Identify 2.5 Trillion-Euro QE Limit(抜粋)

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