10月13日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル下げ幅縮小、週末控えポジション調整

  13日のニューヨーク外国為替市場ではドルが前日比ほぼ変わらず。週末を控えてポジション調整が入り、市場予想よりも弱い米インフレ指標をきっかけとした下落分の大半を埋めた。

  ドルは取引後半でユーロとメキシコ・ペソに対して上昇、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は下げ幅を縮めた。週間ベースでは5週ぶりの下落。9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想に届かず、12月利上げの確率が低下したことから、ドル指数は一時0.3%安となった。

  ドルの対円相場は朝方のCPI発表を受けた米国債利回りの低下を手掛かりに一時1ドル=111円69銭まで下げた。その後下げ渋り111円90銭前後で浮動した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドル指数は前日比0.1%未満低下。ドルは対ユーロで0.1%高の1ユーロ=1.1820ドル、対ポンドでは0.2%下げて1ポンド=1.3285ドル。

  ドルはこの日、ニュージーランド・ドルやオーストラリア・ドルの堅調を背景に主要10通貨の半数以上に対して値下がりし、週間でも0.6%安となった。

  朝方発表された9月のCPIは、金融当局の目標水準を下回るインフレが一過性ではなく構造的な事象だとの見方を強固にした。9月は総合CPIが前月比0.5%上昇(市場予想中央値は0.6%上昇)、コアCPIは前月比0.1%上昇(同0.2%上昇)だった。

  ユーロは対ドルで米CPI発表後に上げに転じ、1ユーロ=1.1875ドルの日中高値をつけたが、その後は再び下げに転じた。スペイン・カタルーニャ自治州政府の首相がスペインからの独立を宣言したかどうかを明確化する期限が週明け16日に迫る中、主要通貨の大半に対して軟調な推移が続いた。

欧州時間の取引

  ポンドはこの日も英国の欧州連合(EU)離脱を巡る動向に反応し、不安定な値動きとなった。離脱移行期についての合意が近いとの期待に冷や水を浴びせるドイツおよびEU当局者の発言を受け、ポンドがわずか1分で45ピップス急落する場面があった。ただ、市場が織り込む英利上げ確率の上昇を背景に、ドルに対して週間ベースでは1カ月ぶりの上昇となった。
原題:Dollar Erases Daily Drop on Pre-Weekend Position Trimming(抜粋)
Pound Holds Weekly Gain as Pricing for BOE Rate Increase Climbs(抜粋)

◎米国株・国債・商品:主要株価指数が最高値更新-原油は反発

  13日の米株式相場は上昇し、主要株価指数が取引中の最高値を更新した。米国債も上昇。朝方発表された9月の消費者物価指数(CPI)ではコア指数の伸びが減速し、物価の急激な上昇を招かずに経済成長が続く兆候が増えた。外国為替市場ではドルが下げを縮めた。

  • 米国株は上昇、主要指数が一時最高値を更新
  • 米国債も値上がり-CPIではコア指数の伸びが減速
  • NY原油は反発、2週間ぶり高値-需給再均衡化を楽観
  • NY金は続伸、1300ドル台-インフレ指標が低調で

  フェデレーテッド・インベスターズのチーフ株式ストラテジスト、 フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は「コア指数がこのように弱い理由を示唆するものは何もないが、これまで目にしてきたトレンドと整合するということは言える」と指摘。「インフレ率には誰もが実に長い間、当惑させられている」と続けた。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2553.17。ダウ工業株30種平均は30.71ドル(0.1%)上げて22871.72ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.27%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。2週間ぶりの高値となった。米原油在庫が減少し、中国の輸入は過去最高に接近、世界的な供給だぶつきが解消に向かっていることが示唆された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比85セント(1.7%)高の1バレル=51.45ドルで終了。週間では4.4%上昇。ロンドンICEの北海ブレント12月限はこの日、92セント上げて57.17ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸、オンス当たり1300ドル台を回復した。米消費者物価指数(CPI)が低調な結果となったことを受け、年内3度目となる利上げ観測がやや後退した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は0.6%高の1304.60ドルで終了。一時は0.7%上昇の1305.10ドルと、9月26日以来の高値を付けた。

  米労働省が13日発表した9月のCPIでは、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比0.1%上昇と、前月(0.2%上昇)から伸びが減速した。また商務省が発表した9月の小売売上高は、前月比で約2年ぶりの大幅な増加となった。ハリケーンで損傷した自動車の買い換えが進んだほか、ガソリンの値上がりでガソリンスタンドの売上高が拡大した。

  今回のインフレデータは、金融当局の目標を下回るインフレ率が一過性の要因ではなく、構造的な要因に伴うものである可能性があるとの見方を裏付ける格好となり、市場では12月利上げの確率がやや低下した。

  ストラテガス・リサーチのクリス・ベロン氏は「インフレが鈍化していることから、金融当局が予想されているほど積極的には動かない可能性があるとの見方が広がっている」と述べた。

  この日の米国株市場では、テネット・ヘルスケアなどの病院経営関連や医療保険銘柄が値下がり。トランプ米政権は12日夜、医療保険制度改革法(オバマケア)の下で保険会社に支給されているコスト・シェアリング・リダクション(CSR)と呼ばれる連邦補助金の支払いを直ちに停止すると発表した。
原題:Stocks, Bonds Rally as Inflation Debate Lingers: Markets Wrap(抜粋)
原題:Oil Rises to Two-Week High Amid Optimism on Re-Balancing Process(抜粋)
原題:Gold Climbs Above $1,300 as Low Inflation Imperils Rate Increase(抜粋)

◎欧州株:上昇、鉱山株に買い-週間ベースでは5週続伸

  13日の欧州株式相場は上昇。銀行株が下げたものの、鉱山株への買いが全体を押し上げ、指標のストックス欧州600指数は今週の上げ幅を拡大した。

  ストックス600指数は0.3%高の391.42で終了。週間ベースでは2015年以降で最長の5週続伸となった。この日は業種別19指数のうち16指数が値上がり。構成銘柄で上昇したのは285銘柄、下落したのは293銘柄。

  スペインのIBEX35指数は0.2%安。カタルーニャ自治州政府のプチデモン首相が同国からの独立を宣言したのかどうかについて態度を表明する期限が迫っている。

  その他の主要指数では、ドイツのDAX指数とイタリアのFTSE・MIB指数はいずれも0.1%上昇。一方、英FTSE100指数が0.3%安、フランスのCAC40指数は0.2%下げた。
原題:Europe Stocks Rally as Miners’ Gain Outweighs Banks’Retreat(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債が上昇、QE巡る観測で-周辺国債も上げる

  13日の欧州債市場ではドイツ国債が寄り付きから買われた。ECB政策担当者が債券買い入れ策について、来年1月から月間購入額を300億ユーロに減らした上で9カ月継続する案を検討していると伝えられたことが背景にある。米コアインフレ率が予想を下回ったことでドルが下げ、ドイツ債は上げ幅をいっそう拡大した。

  イタリア国債など周辺国債も上昇。今月26日のECB会合後に期限を迎えるオプションのボラティリティ―は依然落ち着いている。

  26日のECB会合ではタカ派が月間購入額を200億ユーロに減らして期間を6カ月とするよう主張し、ハト派は400億ユーロに削減して期間を12カ月にする案を提示する可能性があり、そうなればボラティリティーは拡大する。

  8月のECB議事要旨発表後は購入額を減らして期間を長くする案がコンセンサスとなりつつある。プラート理事は今週の講演で「辛抱強く、粘り強くあり続けなければならない」と発言した。

  ドイツ10年債利回りは過去数週間に40-50bpのレンジで安定。これがボラティリティ―を抑えるのに寄与している。
原題:Bund Realized Volatility Contained; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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