【今週の新興市場】通貨が5週ぶり上昇、株価は2週連続で値上がり

13日終了週の新興市場はドル安の恩恵を受け、通貨が週間ベースで5週ぶりに上昇。トルコと米国が相互にビザ発給を停止した問題や、朝鮮半島情勢の緊張を巡る地政学的懸念を切り抜けた。一方、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は5週ぶりに下落。米税制改革が実現するとの期待が低下した。

  新興市場の株価指標MSCI新興市場指数は週間ベースで2週連続高。12月の米利上げの可能性が引き続き意識される一方、次期FRB議長人事への注目が高まった。

  • 米国とトルコの当局者が数日内に協議へ、総領事館職員や米国籍市民の拘束巡る問題で打開を目指す-トルコ副首相
  • FOMC議事録:利上げには物価目標達成の確信が必要との主張も
  • 米消費者物価指数:9月は伸び加速、エネルギー高で-コア減速
  • 中国は経済開放と人民元改革、外国為替管理の緩和を「包括的に」推進する必要-周小川人民銀総裁のインタビューを基に中国誌財経が報道
  • NAFA再交渉の第4回会合がワシントンで始まる、16日まで続く見通し

  

アジア:

  • 中国人民元は共産党大会を控え週間で4週ぶり上昇。外国為替改革に関する周総裁発言を受けて、元の取引バンドが再び拡大される可能性があるとの観測広がる
  • インドの9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.28%上昇。伸び率はブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値の3.53%を下回る
  • 北朝鮮外相:トランプ米大統領が「戦争の導火線」に火-タス通信

EMEA:

  • トルコ・リラは9日に昨年7月以来の大幅安、米国とのビザ発給停止問題が影響。週間での下げ幅は縮小したものの、1月以降で最長の5週連続下落
  • 南ア・ランドはドルに対し週間で3.45%高、新興国通貨で上昇率トップ
    • 南アの最高裁が下級裁判所の判断を支持したことで、ズマ大統領は汚職の罪で再び起訴される可能性があり、そうなれば「非常にポジティブな政治ニュース、ランドの支えになり得る」-アシュバートンのポートフォリオマネジャー、ウェイン・マカリー氏
    • 南アの予算や歳出の枠組み維持に向け、同国財務省にはやるべき仕事が多くある-ギガバ財務相
  • ロシア・ルーブルは週間で6週ぶりの大幅高。主要輸出品のブレント原油が2%超上昇したことが背景

中南米:

  • メキシコ・ペソは週間で1月以降で最長の4週連続下落、対ドルで心理的節目の19ペソに接近    
  • 米国、NAFTAが5年後に失効する「サンセット条項」を提案-関係者
    • NAFTA交渉が決裂すれば、ドルは20.50ペソを上抜ける可能性-シティグループ
    • ペソは6カ月内に対ドル19.25ペソに下落する可能性-ウェルズ・ファーゴ
  • メキシコ中銀政策会合の議事録や当局者コメントでは、政策当局者らがインフレを懸念しており、利上げの選択肢が完全に排除されていないことを明確に示唆
  • ブラジルの年金改革に関する採決が先送りされる場合、S&Pは同国を格下げする可能性があると、エスタド紙が13日報道。ムーディーズも今週同様の見解を示唆

来週のデータ:

16日中国9月のCPI
18日ロシア9月の失業率、小売売上高
南ア9月のCPI、8月の小売売上高
19日中国7-9月期GDP、9月の小売売上高、固定資産投資、鉱工業生産
インドネシア金融政策会合
韓国金融政策会合
20日ブラジルIBGEインフレ率

原題:Emerging-Market Week in Review: Fed Chair, Tax-Cut Guessing Game(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE