欧州中央銀行(ECB)の政策担当者は、来年1月以降の債券購入額を少なくとも半分減らし、プログラムを少なくとも9カ月間存続させることを検討している。協議の事情に詳しい複数の当局者が明らかにした。ECBの報道官は、コメントを控えている。

  協議の非公開を理由に当局者が匿名を条件に語ったところでは、月間の資産購入額を月額300億ユーロ(約4兆円)に現在の600億ユーロから減らすことが、実行可能な選択肢と考えられている。当局者らによれば、資産購入の終了期限を特定する必要性を巡っては、ECBの政策担当者の間で意見が分かれており、必要な場合には延長もあり得るという条件付きで来年9月まで債券購入を続けるという約束が妥協点になる可能性がある。

  政策委員会メンバーは、選択肢について正式な話し合いをまだ行っていない。

  ドラギ総裁を中心とする政策担当者らは、26日の政策委でユーロ圏中銀による来年の債券購入額の詳細を巡る合意が成立すると自信を深めている。一部の政策担当者は、最近の力強い成長が(金融政策による)支援を抑制する理由になると考えているが、インフレがなお弱過ぎると懸念する意見もある。

  ECBのチーフエコノミストを兼務するプラート理事は、ECBの物価安定の目安である2%弱に向けてインフレを押し上げるにはかなりの支援がなお必要だと主張し、市場が落ち着きを保つことを条件に量的緩和(QE)のペースを落としてより長く続けることを容認することが好ましいと何度か示唆してきた。さらに同理事は今週に入り、ECBがQEの下で購入し、近く償還期限を迎える債券の再投資をどのように行うかについて、詳細な情報の一部公開を政策担当者が検討すべきだと発言した。

  プラート理事はワシントンで行われたイベントで、政策委が「インフレ軌道の持続的調整を確実に行うためになお必要な金融政策のインパルス(推進力)を与えることを目指し、政策手段を適切に再調整する」と述べた。

原題:ECB Is Said to Consider Cutting QE Purchases in Half Next Year(抜粋)

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