12日の米株式相場は小反落。米税制改革の行方と連邦公開市場委員会(FOMC)の次の政策を見極めたいとの思惑が強かった。

  • 米国株は小反落、税制改革と金融政策の行方を注視
  • 米国債は上昇、ガソリン高でPPIは大幅上昇
  • NY原油は反落、IEAが供給だぶつき解消の見通しに懐疑的な見方示す
  • NY金は5営業日続伸、FOMC議事録でハト派に傾斜と判断
  •   S&P500種株価指数は取引時間中の最高値を更新したものの、下げに転じた。原油安を背景にエネルギー株が下落し、AT&Tが7-9月(第3四半期)のテレビサービス契約者の大幅減少を明らかにしたため、通信サービス株が大きく下げたことが影響した。決算を発表したJPモルガン・チェースとシティグループも安い。米国債利回りは低下した。米労働省は9月の米生産者物価指数(PPI)がガソリン価格の急騰を反映して5カ月ぶりの大幅上昇となったと発表した。

      S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2550.93で終了。ダウ工業株30種平均は31.88ドル(0.1%)下げて22841.01ドルで終えた。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.32%。

      ニューヨーク金相場は5月以降で最長の5営業日続伸。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で低インフレへの懸念が強まりつつまる状況が示唆されたことが背景。ニューヨーク時間午後2時26分現在、金スポット相場は前日比0.2%上げて1オンス=1294.49ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物は0.6%高の1296.50ドルで終了。

      ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。米エネルギー情報局(EIA)の統計では予想以上の米原油在庫の減少が示されたものの、国際エネルギー機関(IEA)は世界的な供給だぶつきの解消見通しに疑問を投げ掛けた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比70セント(1.4%)安の1バレル=50.60ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は69セント下げて56.25ドル。

      トランプ政権の税制改革の行方は依然として不透明だ。大統領は既存の枠組みの一部について不満を表明したと関係者が明らかにした。議会共和党の一部からも懸念が表明されているが、ムニューシン財務長官は年内の法案通過に対して自信をあらためて示した。

      エバーコアISIのポートフォリオ戦略責任者、デニス・ディバッシャー氏は「税制改革のプロセスにかなり注目が集まっている。13日発表の消費者物価指数(CPI)後の全てのインフレ指標も注目材料だ」と指摘した。

    原題:Stocks Turn Lower, Dollar Gains as Crude Oil Drops: Markets Wrap(抜粋)
    PRECIOUS: Gold Set for Longest Rally Since May on Dovish Fed(抜粋)
    Oil Dips as U.S. Output Gains Signal No End to a Persistent Glut(抜粋)

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