衆院選:自民の首相側近に希望はじめ野党乱立、激戦に-東京24区

  • 野党は加計問題を追及、「やましい仕事していない」と自民
  • 公示日に自民は小泉進次郎氏、希望は小池代表が応援演説

衆院東京24区では、加計学園の獣医学部新設問題を巡り、国会で野党の追及を受けた自民党幹事長代行の萩生田光一氏(54)が5選を目指す。希望の党が大阪出身の吉羽美華氏(37)、立憲民主党が高橋斉久氏(44)、共産党の飯田美弥子氏(57)の3新人をそれぞれ擁立し、野党候補が乱立する構図となっている。

  「なんらやましい仕事はしておりません」ー。萩生田氏は10日、八王子市内の街頭演説で集まった有権者に訴えた。8月の内閣改造までは官房副長官として安倍晋三首相を支えた最側近の1人。加計問題に詳しく言及することはなかったが「立場の重さは時に野党の標的になる」とした上で、支援者には「堂々と声を上げてほしい」と呼び掛けた。
  
  自民は公示日の10日に小泉進次郎筆頭副幹事長が応援に入るなど陣営のてこ入れに躍起だ。小泉氏は萩生田氏と並んで街宣車に上り、「おごりや緩みを見つめ直し、危機感、緊張感を持ってやらなきゃいけない」と語った。八王子市議、東京都議を経て国政に進出した萩生田氏。演説では「私はこの故郷をよくしたい、八王子のために政治家という道を選んだ」と地元出身をアピールした。

希望は「一番こだわる」選挙区

小池百合子東京都知事

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  希望の吉羽氏は元大阪府寝屋川市議で東京の選挙区に立候補した「落下傘候補」だ。吉羽氏は10日、JR八王子駅前の街頭演説で、「小池さんが一番こだわっている東京24区にチャレンジャーとして飛び込んだ」と述べ、自身の「しがらみ政治をやめようとしていきたい政策とぴったり一致する」と訴えた。

  応援に駆けつけた小池氏は、森友・加計学園問題について「皆さんの不信がいまだに高まっている」と強調。「安倍1強政治をここでやめておきたい」と支持を求めた。小池氏は9日のブルームバーグのインタビューでも、安倍首相が「スキャンダルを隠すためにこの解散総選挙にいきなり打って出たのではないか」として一連の問題を追及する姿勢を強めている。

  小池氏の演説を聴いていた八王子市の小泉昶さん(75)は、両問題への政府の対応について「ちょっといただけない」と疑問を呈したが、野党候補は新人ばかりのため、仮に当選しても「1年生議員はあまり仕事ができない」とも指摘。選挙区、比例代表ともどの候補や政党に投票するかは迷っているという。

  共産の飯田氏は党ホームページの動画で「加計問題に幕引きを図る今度の冒頭解散は到底許すことができない」と訴える。立憲民主の高橋氏はホームページで公開している決起集会の動画の中で、森友・加計学園問題について徹底した情報公開の必要性を訴え、「しがらみ政治を打ち破りたい」と話している。

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