ウォール街にロボット到着-少なくともアナリストにとっては朗報か

  • モルガン・スタンレーが基本リポート作成に人工知能活用
  • 付加価値のある仕事のためにアナリストの時間を空けるのが目的
Photographer: Thomas Vogel/Getty Images/iStockphoto

四半期決算ラッシュでまた忙殺される-。そう思ってうんざりのアナリストにとって、ウォール街にロボットがやってきたことは必ずしも悪くない。

  モルガン・スタンレーの調査部門は届け出資料を読み何時間も経営陣の話を聞いて決算内容を分析するという単調な作業に、人工知能(AI)を活用する実験を始めた。

  株式トレーディングで世界最大手の同社は年間5万件のリポートを発表する。その一部はただ企業の開示内容を要約しただけのものだ。そのような作業は機械に任せた方がいいと、調査部門世界責任者のサイモン・バウンド氏は言う。

  同氏はインタビューで、「人工知能を活用すれば、決算シーズンのアナリストの仕事をはるかに効率的にできる」とし、「付加価値のある仕事のためにアナリストの時間を空け、洞察による発見を加速させようということだ。顧客と対面できる時間も増える」と語った。

  ウォール街が認知テクノロジー活用に取り組み始めたことは、自分たちの職を脅かすと懸念する声もある。しかし少なくとも短期的には、そしてモルガン・スタンレーの調査部門のような職場では、人工知能はありがたい援軍であるだろうし、他社のアナリストに差をつける手段にもなる。

  バウンド氏の構想では、機械学習ソフトウエアが届け出資料を判読し基本的なリポートをまとめる。人間の時間が1リポートについて数時間節約できる。アナリストはこの基本リポートを読み、簡潔な論評を付け加える。経営陣との電話会議の録音を起こした文書も機械が読み取り、洞察やセンチメント分析をアナリストに提供するという。

原題:Hate Earnings Season? Morgan Stanley Robots Give Analysts a Hand(抜粋)

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