【米国株・国債・商品】株価指数が最高値-議事録ハト派との見方

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  • 米国債市場では期間長めの債券が値上がり、原油は続伸
  • 金融当局は年内利上げを予想しているものの、低インフレを警戒
Photographer: Eric Thayer/Bloomberg

11日の米株式相場は上昇。主要株価指数は最高値を更新した。また米国債市場では期間が長めの債券が上昇し、外国為替市場ではドルが下落した。金融当局者らは年内の利上げを予想しているものの、この日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録について、市場ではややハト派寄りだと判断された。

  • 米国株は上昇、主要株価指数が最高値を更新
  • 米国債は期間長めの債券が値上がり
  • NY原油は続伸、51ドル台-楽観的な需要見通しが支え
  • NY金はFOMC議事録公表後に下げ埋める

  ルートホルド・グループの最高投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏は「きょう公表された議事録は、イエレン議長の議会証言以降のテーマと同様の内容だ。つまり12月に利上げが行われるというテーマだ。だが同時に、インフレを巡る懸念が強まっている」と指摘した。

  議事録によれば、幾人かの政策当局者は、年内に追加利上げするか否かの判断は、向こう数カ月の経済データでインフレ率が目標の2%に向けて上昇するとの確信を強められるかどうかに大きく左右されるとの見解を示した。議事録公表後、市場で織り込まれる年末までの利上げ確率は約75%で変わらずだった。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2555.24。ダウ工業株30種平均は42.21ドル(0.2%)上げて22872.89ドル。両指数とも過去最高値を更新した。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.35%。30年債利回りは1bp下げて2.88%。 

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。51ドル台で引けた。米国からリビアに至る各国での生産拡大見通しに対し、石油輸出国機構(OPEC)の楽観的な需要見通しが材料視された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比38セント(0.8%)高の1バレル=51.30ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は33セント上げて56.94ドル。

  ニューヨーク金相場は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表後に下げを埋めた。議事録では、一部当局者が年内3度目の利上げを支持する前に物価上昇の確証を求めていることが示唆された。ニューヨーク時間午後2時17分現在、金スポット相場は前日比0.1%上げて1オンス=1288.95ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は議事録公表前に、前日比0.4%安の1288.90ドルで終了した。

  この日はまた外国為替市場でユーロが上昇。スペインの株価も値上がりした。同国政府がカタルーニャ自治州の独立の動きに対し強硬な姿勢を維持したことが手掛かり。スペイン株の指標IBEX35は1週間ぶり高値に上昇した。

原題:Dollar Falls, Stocks Hit Record as Fed Seen Dovish: Markets Wrap(抜粋)

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