北朝鮮のサイバー軍団は金正恩労働党委員長をトランプ米大統領などによる脅威から守るため、攻撃性を増しているもようだ。

  北朝鮮のハッカーらが昨年、システムに侵入し米国と韓国が作成した軍の計画を盗み出していたと、韓国の李哲煕(イ・チョルヒ)議員が述べた。その中には重要な機密である金正恩委員長を標的とした「斬首作戦」が含まれていたという。

  コンピューターシステムに侵入する北朝鮮の能力が、ソニーのシステムに侵入したとされる3年前に比べ高まっていることがうかがわれる。北朝鮮のハッカーが最高機密を盗んだことが事実だとすれば、米韓の情報の安全性や想定される軍事作戦の成功可能性に疑問符が付く。

  李議員は電話インタビューで、「計画は戦争遂行の根幹であり、わずかな部分が漏えいするだけでも致命的だ」とし、「こちらの戦略を知っている敵と戦って勝てるはずがない」と語った。

  制裁による貿易制限と国内経済の疲弊で伝統的な軍備増強の資金がない北朝鮮は、サイバー戦力の開発に努めてきた。金委員長が核開発に資金を投じる一方、サイバー攻撃は費用対効果の高いやり方で敵を脅かす。

  米国防総省報道官のロバート・マニング大佐は記者団に対し、米国は情報の安全と北朝鮮の脅威への対応能力に自信を持っていると述べた。システムへの侵入があったかどうかには触れなかった。

  盗まれたとされる計画が本物だったかどうかは明確でない。

原題:North Korea Hack of U.S Military Secrets Shows Off Cyber Skills(抜粋)
North Korean Hack of U.S. War Plans Shows Off Cyber Skills (1)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE