ドイツ銀行グループの日本拠点、ドイツ証券の川島健資副会長(63)が退社することが、複数の関係者への取材で分かった。メリルリンチ日本証券から移籍して3年以上にわたり、投資銀行業務をけん引した。

  関係者によれば、川島氏は企業の合併・買収(M&A)助言や株式・債券の引き受け業務などを行うコーポレート・ファイナンス統括本部の会長職も辞任する。退社は年内の見通し。これら関係者は情報が非公開だとして匿名で語った。

  川島氏は1977年に米ゴールドマン・サックスに入社、証券業界で40年のキャリアを持つ。94年にメリルリンチに移籍、債券資本市場部を統括した。ドイツ証への入社は2014年4月で、取締役も務めた。同社は9月、ソフトバンクグループが6600億円規模の起債をした際、ジョイント・グローバル・コーディネーターを務めた。

  ドイツ証の副会長職など、後任は決まっていないという。ドイツ証の幹部らは川島氏の退社についてコメントを控えている。

投資銀行ビジネス強化へ

  ドイツ銀行のジョン・クライン最高経営責任者(CEO)は3月、法人顧客とドイツの基盤に重点を置く新たな戦略の見直しを発表、業績改善に取り組んでいる。関係者によれば、同社は今後、バンカーの採用などにより日本での投資銀行業務を強化していく考えだ。

  日本拠点のドイツ証券の17年3月期純利益は167億円と、前の期から18%増加した。営業収益は777億円で、ブルームバーグの集計によれば、国内で業務を営む外資系証券で5位。人員数は3月末時点で509人で、前年比20人減少している。

  ブルームバーグ・データによれば、17年の日本企業関連のM&A助言ランキングでは、ドイツ銀は現在18位で、株式の引き受け業務では10位。

英語記事:Deutsche Bank’s Japan Investment Bank Chairman Said to Leave (1) 

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