10日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが上昇。スペイン・カタルーニャ自治州首相が住民投票に関する議会演説で独立に関して柔軟な見解を示した後、約1週間ぶりの高値まで買い進まれた。

  カタルーニャ自治州政府のプチデモン首相は投票結果の発効を「数週間」停止し、「対話の期間」を設けることを提案。これを受けてユーロは一段高となった。一方、ドルは主要10通貨の全てに対し下落。為替ストラテジストらは最近のドル上昇局面が終了を迎えたのかどうかを見極めようとしている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対し前日比0.6%高の1ユーロ=1.1808ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ドルは対円で0.2%下げて1ドル=112円45銭。

  プチデモン首相演説が終わると、独立宣言があれば首相を即逮捕する構えだと報じられていた中央政府からの反応を待つ展開となった。

  ドル指数は一時、0.5%下げる場面もあった。トランプ大統領の減税案がポール上院議員(共和、ケンタッキー州)に支持されないかもしれないとの情報がトランプ氏に伝わったと、ポリティコが報道。すでに大きく膨れあがっていた税制改革への期待に冷や水を浴びせた。

  ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジー世界責任者、マーク・チャンドラー氏は電話インタビューで、「ドルが下げたのには、前週末6日の値動きに対するテクニカルな反応や、米利上げが市場に織り込み済みだとの認識が広まる中で米金利が低下したことが関係している」と指摘した。

欧州時間の取引

  ユーロはアジア時間後半からの買い需要が継続し、主要通貨の中でも好調が際立った。欧州とロンドンの為替トレーダーによれば、ユーロ・ドルは引き続き戻り売りの展開になっている。ユーロは欧州時間に0.6%高の1ユーロ=1.1807ドルまで買われた。

  ポンドも対ドルで上昇。8月の英鉱工業生産指数が市場予想より強い内容となったのを手掛かりに日中高値をつけた。

原題:Euro Rises to Fresh High After Catalan Speech; Dollar Drops(抜粋)
Dollar Gauge Drops Third Day Amid No Fresh Catalyst: Inside G-10(抜粋)

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