10月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロ一段高、カタルーニャ首相の演説後に-ドル続落

  10日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが上昇。スペイン・カタルーニャ自治州首相が住民投票に関する議会演説で独立に関して柔軟な見解を示した後、約1週間ぶりの高値まで買い進まれた。

  カタルーニャ自治州政府のプチデモン首相は投票結果の発効を「数週間」停止し、「対話の期間」を設けることを提案。これを受けてユーロは一段高となった。一方、ドルは主要10通貨の全てに対し下落。為替ストラテジストらは最近のドル上昇局面が終了を迎えたのかどうかを見極めようとしている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対し前日比0.6%高の1ユーロ=1.1808ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ドルは対円で0.2%下げて1ドル=112円45銭。

  プチデモン首相演説が終わると、独立宣言があれば首相を即逮捕する構えだと報じられていた中央政府からの反応を待つ展開となった。

  ドル指数は一時、0.5%下げる場面もあった。トランプ大統領の減税案がポール上院議員(共和、ケンタッキー州)に支持されないかもしれないとの情報がトランプ氏に伝わったと、ポリティコが報道。すでに大きく膨れあがっていた税制改革への期待に冷や水を浴びせた。

  ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジー世界責任者、マーク・チャンドラー氏は電話インタビューで、「ドルが下げたのには、前週末6日の値動きに対するテクニカルな反応や、米利上げが市場に織り込み済みだとの認識が広まる中で米金利が低下したことが関係している」と指摘した。

欧州時間の取引

  ユーロはアジア時間後半からの買い需要が継続し、主要通貨の中でも好調が際立った。欧州とロンドンの為替トレーダーによれば、ユーロ・ドルは引き続き戻り売りの展開になっている。ユーロは欧州時間に0.6%高の1ユーロ=1.1807ドルまで買われた。

  ポンドも対ドルで上昇。8月の英鉱工業生産指数が市場予想より強い内容となったのを手掛かりに日中高値をつけた。
原題:Euro Rises to Fresh High After Catalan Speech; Dollar Drops(抜粋)
Dollar Gauge Drops Third Day Amid No Fresh Catalyst: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:ダウ平均が最高値更新、原油は50ドル台回復

  10日の米株式相場は反発。主な株価指数は取引時間中の最高値を更新した。ウォルマート・ストアーズが消費関連株をけん引したほか、原油高を背景にエネルギー銘柄も高い。スペイン・カタルーニャ自治州政府のプチデモン首相はスペインからの即時独立を宣言することは控えた。

  • 米国株は反発、ダウ平均が最高値を更新-ウォルマートが高い
  • 米国債は小幅高、カタルーニャ情勢で欧州債は軟調
  • NY金は続伸、2週間ぶり高値-カタルーニャ独立問題で
  • NY原油は続伸、50ドル台-供給だぶつきが解消されるとの見方

  トランプ米大統領とコーカー共和党上院議員の対立で、税制改革成立への見通しが暗くなっている。11日に公表される9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録を待ちたいとの雰囲気もあった。S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数はいずれも取引時間中の最高値を付けた。

  S&P500種株価指数が前日比0.2%上げて2550.64で終了。ダウ工業株30種平均は69.61ドル(0.3%)高の22830.68ドルと、終値ベースでも最高値を更新した。ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比変わらずの2.36%。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。終値では9月26日以来の高値となった。スペイン・カタルーニャ自治州の独立問題を巡り、逃避の買いが強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.7%高の1オンス=1293.80ドルで終了。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。2週間ぶりの大幅高となった。産油国が減産措置を延長、あるいは減産幅を拡大するとの観測が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比1.34ドル(2.7%)高の1バレル=50.92ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は82セント上げて56.61ドル。

  フランク・キャピタル・パートナーズのポートフォリオマネジャー、ブライアン・フランク氏は「経済は順調に推移していると言える。投資家は目の前のリスクを明確に指摘することができないでいるようだ」と述べた。
  プチデモン首相は10日、バルセロナの州議会で演説し、10月1日の住民投票によって独立を推進する権限が自身に与えられたが、ラホイ政権と対話するため投票結果の発効を数週間「停止」すると述べた。プチデモン氏はこの協議には欧州連合(EU)が関与するべきだとの考えを示し、カタルーニャ離れが進む企業からの信頼回復に努めた。

  今週は国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会が開催される。JPモルガン・チェースに加え、シティグループやバンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴなどの米銀も今週、決算を発表する。そのほかにはブラックロックやドミノ・ピザの決算発表も控えている。

  今年は大西洋でのハリケーン活動が活発なため、米国の小売売上高や消費者物価指標に影響が色濃く出るとみられている。
原題:U.S. Stocks Hit New Highs, Spanish Equities Drop: Markets Wrap(抜粋)
原題:PRECIOUS: Gold Reaches Two-Week High Amid Catalonia Dispute(抜粋)
原題:Oil Back Above $50 as Supply Glut Shows Signs of Wearing Down(抜粋)

◎欧州株:ストックス600変わらず-スペイン株安い、カタルーニャ警戒

  10日の欧州株式相場はほぼ変わらず。スペイン・カタルーニャ自治州のプチデモン首相の議会演説が注目されている。

  指標のストックス欧州600指数は前日比ほぼ変わらずの390.16で終了。スペインのIBEX35指数は0.9%下げた。

  ストックス600を構成する業種別19指数のうち11指数が値上がり。日用品銘柄が1.1%高で、上昇率首位。一方、テクノロジー銘柄は0.7%安と、過去6営業日で5回目の下げとなった。構成銘柄の中で上昇したのは303銘柄、下落したのは286銘柄。

  その他の主要指数では、英FTSE100指数が0.4%上昇。ドイツのDAX指数は0.2%、イタリアのFTSE・MIB指数は0.6%それぞれ下げ、フランスのCAC40指数はほぼ変わらずとなった。
原題:European Stocks Trade Little Changed Ahead of Key CatalanSpeech(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債先物に売り-スペイン債軟調、カタルーニャ情勢で

  10日の欧州債市場ではドイツ10年債が米10年債に対してアンダーパフォームし、利回り格差は3.5bp縮小した。ドイツ国債先物がブロック取引で売られた一方、米国債先物は買われている。

  周辺国債ではスペインとイタリアの国債が大きく下げた。カタルーニャ自治州政府のプチデモン首相がロンドン時間午後5時に行う同州議会での演説が注目されている。

  スペイン10年債利回りは2bp上昇。プチデモン首相が独立を宣言する可能性が警戒された。
原題:German Bunds Underperform Treasuries; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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