カウフマン氏:市場への深い理解が重要-次期FRB議長の資質で

  • 自身がFRB議長なら議会を説得し大き過ぎる金融機関の解体目指す
  • マーティン元FRB議長の手腕を評価-「悲観博士」のカウフマン氏

イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の6代前の議長、故ウィリアム・マクチェスニー・マーティン氏を気軽に「ビル」と呼ぶ現役のウォール街の住人は多くないだろう。ヘンリー・カウフマン氏(89)はその1人だ。

  金利を巡る弱気論で「ドクター・ドゥーム(悲観博士)」の異名で知られたエコノミストのカウフマン氏は今月5日、過去と現在、そして未来のFRB議長についてマーティン氏の名前を挙げながら鋭い分析を示してみせた。

  1970-80年代にソロモン・ブラザーズのチーフエコノミストを務めたカウフマン氏は、仮に自身がFRB議長に指名されたなら、現時点でつぶすには大き過ぎる金融機関を解体する法案を可決するよう、議会を説得するのを最優先するだろうと語った。

  カウフマン氏は、ニューヨークのエコノミック・クラブの朝食会で質疑応答に臨んだもので、経営破綻によって金融システム全体に波及する問題を引き起こさないようにするには、「つぶすのに十分小さくする必要がある」と論じた。

  次期FRB議長についてカウフマン氏は、イエレン氏続投がトランプ大統領にとって悪くない選択肢かもしれないと述べつつも、自身が誰を好ましいと考えるかは論評を控えた。その上で、次期FRB議長にとって、経済学博士号を持つことやビジネス界の重鎮であることよりも、市場がどのように動くのかよく理解していることが重要だと語った。

  1951-70年にFRBを率いたマーティン氏は大学院で経済学の学位を取得することはなかった。それでも、健全な経済成長の局面を指揮する上で「良好なパフォーマンスを上げた」とカウフマン氏は指摘する。

  しかし、マーティン氏に続く2人の議長は70年代に米経済への高インフレ定着を許してしまったと話す。まず故アーサー・バーンズ氏は経済学博士号を持つコロンビア大学教授だった。2人目は故ウィリアム・ミラー氏で、米複合企業テキストロンの最高経営責任者(CEO)を務めていた。

原題:Dr. Doom, at Age 89, Has Ideas About How to Pick the Next Federal Reserve Chief(抜粋)

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