米連邦準備制度理事会(FRB)次期議長にウォーシュ元理事が選ばれた場合、過去の歴史が導くところによれば、米国債トレーダーは数日間は変動激しい相場を期待できる。パウエル理事が指名されるか、イエレン議長の再任となれば、穏やかな相場展開となるだろう。

  野村ホールディングスのストラテジストらは、両シナリオが実現する確率をそれぞれ40%としている。パウエル氏ないしイエレン氏のシナリオなら2年債利回りは1週間で2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下するだけだが、ウォーシュ氏の場合なら15bpの上昇と、3月上旬以来の急ピッチな利回り上昇となるほか、10年債利回りは10bp上がり、野村が年末見通しとした2.6%に近づくという。現在は2.36%前後。

  野村の米金利調査責任者ジョージ・ゴンキャルベス氏は6日付リポートで、「将来の動きは従来政策の継続か大きな変化が起きるかにかかってくる」と指摘した。同社によれば、ウォーシュ氏就任は現行の米金融政策からの最も大きな変化を意味する。米国株が下げても金融引き締めをストップする理由と同氏が見なす公算は小さいため、数十年で最も緩和的な金融環境の終わりを意味しかねない。

  過去40年を振り返ると、1979年にFRB議長に選ばれたポール・ボルカー氏はインフレ抑制で複数回の利上げを速いペースで実施。ゴンキャルベス氏は「ウォーシュ氏が現代のボルカー氏になる可能性がある」とみているほか、ウォーシュ氏の下では米金融当局のバランスシート縮小がより長期にわたって続く公算が大きいだろうとも指摘した。

原題:How Bonds Will Trade Trump’s Fed Pick Based on Volcker, Bernanke(抜粋)

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