人間がコンピューターに勝利、1-9月は安定相場追い風に高リターン

  • 従来型ヘッジファンドのライト・ストリートはプラス44%
  • クオンツ型は低調、ブラガ氏主力ファンドはマイナス7%
Photographer: Jin Lee/Bloomberg

年初来の運用成績はファンドマネジャーが銘柄を選択する従来型のヘッジファンドが好調な一方、コンピューターが運用するクオンツ戦略は苦戦している。これは偶然ではない。

  従来型の株式ファンドとクオンツ型ファンドは相反する方向に動く傾向が見られ、今年1-9月の結果もこのパターンだった。ヘッジファンド・リサーチによると、平均的な株式ファンドのリターンがプラス9.7%だったのに対し、クオンツはわずかプラス0.6%にとどまった。

  今年は長期的なトレーディングができるような安定した市場が続いている。こうした環境は従来型のファンドに有利に働くが、クオンツにとってはそうでもない。クオンツはアルゴリズムがわずかな価格差を活用して利益を蓄えるため、ボラティリティーやばらつき度合いの大きい市場でこそ最も生きる。だが、昨年の米大統領選以降の米株式市場はいつになく平穏で、CBOEボラティリティー指数は過去平均を約40%下回る水準だ。

  クリアブルック・グローバル・アドバイザーズのティム・ング最高投資責任者(CIO)は、この2つのタイプのファンドについて「一定の低い相関性が認められる」と指摘。「プラスのリターンをもたらす要因は、ファンドごとに異なっている。従って、一方にとって追い風になる要因が、もう一方にとって必ずしも追い風とはならない」と説明した。同社は複数のヘッジファンドに投資している。

  今年1-9月で好調ぶりが目立ったのは従来型株式ファンド、ライト・ストリート・キャピタル・マネジメントのハロゲン・ファンド。事情に詳しい関係者によると、同ファンドはテクノロジーやメディア、通信株に集中的に投資し、44%のリターンを挙げた。テクノロジー銘柄を中心に投資するフィリップ・ラフォント氏のコーチュー・マネジメントの旗艦ファンドも、リターンが24%前後に上った。ブルームバーグニュースが投資家向けの書簡で確認した。

  これに対し、クオンツファンドの同期間の運用成績はさえない。別の関係者は、レダ・ブラガ氏率いるシステマティカ・インベストメンツの主力ファンド、ブルートレンドはマイナス約7%だったと語った。ブルームバーグニュースが確認した投資家向け書簡によると、アスペクト・キャピタルのダイバーシファイド・ファンドはマイナス4.7%。ウィントン・グループのフューチャーズ・ファンドはほぼ横ばいだったと、別の関係者が明らかにした。

TRADITIONAL EQUITY FUNDSPerformance YTD Through Sept.QUANT FUNDSPerformance YTD Through Sept.
Light Street Halogen44%Systematica Alternative Markets Fund14.4%
Viking Global Equities10.8Renaissance Institutional Equities Fund10.2
Lansdowne Developed Markets Fund6.8Paloma Partners2.2

Source: people familiar, investor documents

原題:Humans Beat Computers With Light Street Hedge Fund Gaining 44%(抜粋)

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