ECBクノット氏:世界的な市場調整も-リスク過小評価に警告

  • 世界情勢を踏まえると、低いボラティリティーに不安感じる
  • ECBのQEは期待できることを達成した-クノット氏

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、オランダ中央銀行のクノット総裁は、金融市場は世界的なリスクを過小評価している可能性があり、大規模な調整に対して自らを脆弱(ぜいじゃく)にしていると警告した。  

クノット・オランダ中銀総裁

写真家:Martin Leissl / Bloomberg

  クノット総裁は、「市場での低いボラティリティーに対する不安感が高まっている一方で、世界経済へのリスクが存在する」と指摘。リスクにはスペイン・カタルーニャ自治州の独立運動やトルコと米国の外交摩擦、北朝鮮のミサイル試射、英国が欧州連合(EU)から強硬離脱する可能性などが含まれる。

  オランダ中銀は9日公表した金融安定報告で、金融市場では米当局者の想定より利上げペースが遅いと見込まれており、米金融政策の正常化が市場予想より早まれば、投資家心理をすぐに変える可能性があると指摘。これが「急激な相場調整のリスクを現実にする」と警鐘を鳴らした。

  ただ、同総裁はユーロ圏については「ECBに関する限り、利上げについて誰も言及していない。長期にわたり低い水準にとどまるだろう」と発言。さらに、量的緩和(QE)プログラムは「現実的に期待できることを達成した」とし、成長を支えたほか、投資コストを引き下げ、デフレリスクを打破したと付け加えた。ECBは26日の政策委会合で金融政策を決定する。

原題:ECB’s Knot Warns of Market Correction as Risk May Be Underpriced(抜粋)

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