ボストン連銀総裁:緩やかな利上げの必要性あらためて指摘

  • 2018年の最初の数カ月でインフレ率は恐らく「2%にかなり近づく」
  • 労働市場引き締まりで賃金も緩やかに上がりつつあること目の当たり

米ボストン連銀のローゼングレン総裁は7日、短期の経済指標に対して神経質になり過ぎることに警鐘を鳴らし、緩やかな追加利上げが必要だとの見方をあらためて示した。同総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)での投票権は持たない。

  総裁はカナダのモントリオールで開かれたインターナショナル・アトランティック・エコノミック・ソサエティーの会議での講演後の質疑応答で、今年の物価水準を低く抑えてきた要因である携帯電話や一部の医薬品価格の著しい変動によるインパクトが薄れるにつれ、2018年の最初の数カ月でインフレ率は恐らく「2%にかなり近づく」との見通しを示した。

  賃金は上昇しているが、9月に4.2%と16年ぶりの低水準を付けた失業率を考えると伸び率はなお抑えられており、米国のインフレ期待は「十分抑制されている」とローゼングレン総裁は指摘。「私が見込んでいる水準にはまだ達していないが、労働市場の引き締まりで賃金や給与も緩やかに上がりつつあることを確実に目の当たりにしている」と述べた。

ボストン連銀のローゼングレン総裁

写真家:Misha Friedman / Bloomberg

  総裁は「低インフレは、金融政策当局者らに最近の回復期に比べて緩和解除に向けたより辛抱強いアプローチを取る機会をもたらしている」と指摘しながらも、「実質ベースで金利がなおマイナスで、非常にタイトな労働市場への対応を怠れば、不必要に景気回復を短くしてしまう恐れがある」とコメントした。

原題:Fed’s Rosengren Repeats Call for Gradual Interest-Rate Hikes (1)(抜粋)

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