欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルがほぼ変わらず、北朝鮮懸念で上げを失う

  6日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数がほぼ変わらず。雇用統計を受けて0.4%近く上昇する場面もあったが、北朝鮮が長距離ミサイルを試射する可能性が懸念され、上げを失った。

  週間では4週連続上昇し、2016年10月後半以来、約1年ぶりの長期連続高となった。ドルは前日比で主要10通貨に対して高安まちまち。10年債利回りは午前中の上昇分をほぼ失った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満低下。ドルは対ユーロで0.2%安の1ユーロ=1.1730ドル、対円でも0.2%下げて1ドル=112円65銭。

  9月雇用統計では平均時給が前月比0.5%増と、予想の0.3%増を上回り、失業率は16年ぶり低水準となる4.2%に低下した。これを受け、ドルは大きく上昇した。非農業部門雇用者数が前月比3万3000人減と、2010年以降で初のマイナスとなったことはハリケーンの影響とみなされ、過去のものと解釈された。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は8万人増だった。平均時給の増加を受け、12月の利上げ観測が強まった。

  北朝鮮は米西海岸に到達可能なミサイルの新たな試射を近く実施する計画だと、ロシア通信(RIA)が同国のモロゾフ下院議員の発言として報道。これを嫌気してドルは反転した。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は「インフレ率は現在、われわれの長期目標を幾分か下回っているが、金融緩和策の段階的な解除を続けることはなお適切だと判断する」と発言した。

欧州時間の取引

  ユーロは対ドルで、雇用統計後に1.1670ドルとこの日の安値を付け、その後に反転した。

  ドルは対円で雇用統計を受けて113円44銭に上昇した。
原題:Dollar Rises for Fourth Straight Week Amid Strong Economic Data(抜粋)
USD Gain Fizzles on Speculation of N. Korea Missile: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種反落、北朝鮮リスク意識

  6日の米株式相場は反落。週末を控え、北朝鮮を巡る緊張が高まったことでリスク資産への需要が減退し、米経済の底堅さを示す最新の経済指標の影響を打ち消した。米国債は米雇用統計や北朝鮮情勢を材料に不安定な値動きとなった後、小幅下落で終えた。

  • 米国株下落、S&P500種が9日ぶり反落-北朝鮮情勢緊迫で
  • 米国債は続落、雇用統計と北朝鮮リスク意識し荒い値動き
  • NY原油は大幅反落、熱帯性暴風雨への警戒和らぐ
  • NY金は小幅反発、北朝鮮がミサイル試射を準備との報道で

  S&P500種株価指数は前日比0.1%下げて2549.33。週間ベースでは1.2%高となった。 ダウ工業株30種平均は1.72ドル(0.1%未満)安の22773.67ドル。ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.36%。

  S&P500種は9営業日ぶりに下落。北朝鮮によるミサイル試射が近いとの観測が重しとなり、9月の米雇用統計で示された賃金の伸び加速の影が薄れた。9月は非農業部門雇用者数がハリケーンの影響もあり2010年以降で初の前月比減少となったが、平均時給は前年同月比2.9%増(市場予想2.6%増)と伸びが加速した。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅反落。熱帯性暴風雨「ネイト」がオフショア原油プラットフォームやメキシコ湾岸の製油所に脅威を及ぼすとの警戒が和らいだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比1.50ドル(3%)安の1バレル=49.29ドルで終了。週間では4.6%安と、5月以来の大幅下落。ロンドンICEの北海ブレント12月限は前日比1.38ドル下げて55.62ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅反発。北朝鮮が米西海岸に到達可能なミサイルの試射を近く実施する計画だと、ロシア通信(RIA)が同国のモロゾフ下院議員の発言として伝えたことが手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.1%高の1オンス=1274.90ドルで終了。週間ベースでは下落した。

   米国の賃金上昇の加速でインフレが上向いているとの見方が広がり、市場が織り込む米12月利上げの確率は高まった。この日はまた、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が、インフレ率は当局目標の2%に上昇すると予想し、緩やかなペースでの利上げを継続すべきだと述べた。

  米国債は雇用統計の発表後に売りを浴びたが、北朝鮮関連報道を受けた米株安で買い戻しが入った。最近北朝鮮を訪問したロシアのモロゾフ下院議員はインタビューで、「北朝鮮当局者はいっそう強力な長距離ミサイルの試射を準備していると話し、このミサイルは米西海岸を攻撃することも可能だとの見方を示した」と発言した。
原題:Stocks, Dollar Decline Amid Korean Tensions, Jobs: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Post Small Losses After Haven Bid Unwinds NFP Slide(抜粋)
Russia Lawmakers Say N. Korea May Test Longer-Range Missile Soon(抜粋)
Dudley Says Job Gains to Lift Inflation, Fed Should Tighten (1)(抜粋)
Oil Posts Biggest Weekly Drop Since May as Storm Concerns Ease(抜粋)
Gold Rebounds as North Korea Seen Prepping for Missile Test(抜粋)

◎欧州株:下落、カタルーニャ巡る緊張と北朝鮮情勢で

  6日の欧州株式相場は下落。北朝鮮を巡る地政学的懸念の高まりと原油相場の下げが嫌気された。スペインでカタルーニャ自治州の独立推進派が来週にも独立宣言をする可能性があるとの観測が広がり、同国株も売られた。

  指標のストックス欧州600指数は0.4%安の389.47で終了。北朝鮮が長距離ミサイルの試射を計画しているとの報道を受け、同指数は下げ幅を広げた。週間ベースでの上げ幅を縮めたものの、4週続伸となった。

  業種別19指数のうち上昇したのは1指数だけで、エネルギー銘柄が最もきつい下げとなった。構成銘柄の中で上昇したのは224銘柄、下げたのは360銘柄。

  スペインのIBEX35指数は前日比0.3%下落。その他主要指数では、英FTSE100指数が0.2%上昇。ドイツのDAX指数は0.1%安、フランスのCAC40指数は0.4%、イタリアのFTSE・MIB指数は0.8%それぞれ下げた。
原題:European Stocks Slide as North Korea, Catalonia TensionsMount(抜粋)

◎欧州債:スペイン債が下落-中核国債も軟調、米国債に追随

  6日の欧州債市場ではスペイン国債が大きく下げた。中核国債も軟調。米雇用統計の発表を受けて売られた米国債に追随。北朝鮮が米西海岸に到達可能な長距離ミサイルの試射を計画しているとの報道で、リスクオフの動きからやや買われたが、下げを埋めるには至らなかった。

  スペイン国債利回りは一時7bp上昇。カタルーニャの独立派と中央政府間の緊張が続いていることが背景。

  雇用統計発表後の米国債動向が欧州債相場を揺さぶる主因となったが、引けにかけて北朝鮮に関する報道も注目された。
原題:Spanish Bonds Fall, USTs Dominate; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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