スプリントTモバイルUSは合併への最終合意に向け詳細を詰めていると、事情に詳しい関係者が明らかにした。両社が10月下旬に四半期決算を発表する際に、合意を公表する公算が大きいという。

  協議が非公開だとして匿名を条件に関係者が述べたところによると、両社は株式の交換比率を決定するために最終的なデューデリジェンス(資産査定)を行っている。これによってスプリントの価値評価が決まる。交換比率決定は合併合意への最後の一歩で、まだ最終的な結論に至っていないという。

  5日のニューヨーク市場でスプリント株は7.50ドルで終了、時価総額は300億ドル(約3兆3870億円)程度となる。スプリントの過半数株を保有するソフトバンクグループは、合併に当たってはスプリントの時価総額と同程度の評価額を受け入れるだろうと、事情に詳しい複数の関係者が9月に述べていた。

  スプリントとTモバイルが合併を目指すのは、携帯電話ユーザー獲得競争で業界上位2社のAT&Tとベライゾン・コミュニケーションズを追撃することが狙い。

  関係者の1人によると、両社は合併後の本部所在地や経営陣の顔ぶれなど、金額以外の点についても協議を続けている。

  関係者2人が述べたところによると、通常こうした合併で事前に合意する違約金条項は最終合意に盛り込まれない見込み。ただ、まだ詳細が確定していない事項で望まぬ譲歩を余儀なくされたとソフトバンクが考えた場合、同社は現金による契約解消金を求める可能性があると、関係者1人は述べた。

  スプリントとTモバイル、ソフトバンク、Tモバイル親会社のドイツテレコムの担当者はコメントを控えた。

  両社は四半期決算とともに合意を発表したい考えだが、決算発表の日付はまだ決まっていない。昨年はTモバイルが10月24日、スプリントがその翌日だった。残っている障害がそれまでに解決できなければ、発表は先送りされることもあり得ると関係者らは述べた。

原題:Sprint, T-Mobile Are Said to Be Ironing Out Final Deal Details(抜粋)

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