中国本土の株価指数である上海総合指数がオフショア市場のMSCI中国指数に比べてバリュエーションの高い状態が、少なくともこの20年で初めてとなる解消に近づいている。

  MSCI中国指数の実績ベースの株価収益率(PER)は17.4倍と、上海総合指数の17.5倍に接近。両者の差は2014年7月以降で最も小さくなった。当時は上海総合指数の大幅上昇が始まる直前。同指数のバリュエーションはその後、MSCI中国指数の2倍に膨らんだ。ブルームバーグが1997年にデータ集計を開始してから、MSCI中国指数のPERが上海総合指数を上回ったことはない。

  国慶節(建国記念日)の祝日の連休で本土市場が休場だった今週、MSCI中国指数は週初から良いスタートを切った。中国当局が金融政策を緩和するとの楽観的な見方を背景に、同指数の週間上昇率はこれまでのところ4.3%と、このままいけば7月中旬以来の大幅高で今週の取引を終える。

  9日に本土での取引が再開されれば、上海総合指数はMSCI中国指数の後を追う形で上昇する公算が大きいが、両者の差の縮小はオフショア株の好調さを示している。

  上海総合指数の年初来の上昇率が7.9%にとどまるのに対し、MSCI中国指数は48%。2015年の株式相場の大幅上昇とその後の急落の影響が残る中国本土に対し、本土外の投資家には中国株への投資意欲がまだ十分にある様子だ。MSCI中国指数ではテンセント・ホールディングス(騰訊)とアリババ・グループ・ホールディングのウエートが高い。

原題:In Historic Shift, MSCI China Nears Equal Value With Shanghai(抜粋)

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