カタルーニャ、裁判所が州議会審議差し止め-指導者は強行の構え

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  • 穏健派は独立が及ぼす経済的なリスクを懸念、和解の余地を模索
  • 憲法裁は9日の州議会審議差し止め、活動家は強行の構え

スペインからの独立を目指すカタルーニャ自治州の分離主義者たちは、交渉による和解の道を模索するため独立宣言を延期しようとしている。マドリードの中央政府と州都バルセロナを拠点とする実業界がいずれも分離主義者への圧力を強めている。

  事情に詳しい関係者2人が述べたところによると、独立派指導者たちの間で意見が分かれており、交渉による和解の余地を求める一派がある。スペインの憲法裁判所は9日のカタルーニャ州議会審議を差し止める命令を発令したが、カタルーニャ国民会議のジョルディ・サンチェス代表は強行する姿勢を示した。サンチェス氏はバルセロナでのインタビューで、「州議会を開き予定通りに審議する方法はあるだろう。本会議を開く」と語った。

  プチデモン州首相の主流派は一方的な独立宣言が経済に大打撃を与えることを懸念しているという。一方で、州政府の統計によれば1日の住民投票では投票した人の90%が独立を支持したため、人民連合(CUP)の急進派は早急な独立を求めていると、非公開の協議だとして関係者が匿名を条件に述べた。カタルーニャ州政府の報道官はコメントを控えた。

  デギンドス経済相は5日、独立による経済的なリスクを強調するとともに、法の支配が回復するまでは交渉の余地は全くないと言明した。

  同経済相はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、カタルーニャ州の銀行は本拠地を移すことに抵抗がないと指摘し、「カタルーニャ州政府が全く正気を失っていることは明白だ」と語った。

ブルームバーグのマリア・タデオ記者がスペイン憲法裁判所はカタルーニャ州議会の審議差し止めを命じたとリポート

出所:ブルームバーグ

  カタルーニャの銀行、サバデル銀行は5日の取締役会で本社をバレンシア州のアリカンテ県に移すことを決定した。カイシャバンクはバレアレス諸島に法的な拠点を移すことを検討するため6日に取締役会を開くと、スペイン紙エクスパンシオンが報じた。

  プチデモン州首相は4日夜の演説でスペイン政府との合意に向けた外部の仲裁を求めた。住民投票結果を近く適用するとしながらも、具体的なスケジュールは明言を避けた。

  穏健派は一方的独立宣言という過激な措置を回避したい考えで、そのための選択肢の一つが数週間の猶予期間を設けてスペイン政府が交渉の席に着くのを促す案だと関係者が述べた。一方、デギンドス経済相は「仲裁も仲介もあり得ない。完全な法順守なしに交渉はない」としている。

カタルーニャの独立は実現しないと話すデギンドス経済相

出所:ブルームバーグ)

原題:Catalan Nationalists Said to Tap Brakes as Banks Consider Moves(抜粋)
Catalan Separatists Tap Brakes as Banks Consider Departure (2)
CaixaBank Board to Meet Fri. to Consider HQ Move: Expansion
Catalan Lender Banco Sabadell Confirms Move of HQ to Alicante

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