ホテル売却撤回で香港不動産の「リアリティーチェック」-希慎会長

  • 「エクセルシオール」応札額が期待に届かずとマンダリン
  • 1997年のような不動産市場の崩壊はない-利会長

香港の銅鑼湾(コーズウェイベイ)地区にある高級ホテル「エクセルシオール」の売却計画撤回は、過熱する香港不動産市場の現実に向き合うきっかけになった。香港で不動産開発を手掛ける希慎興業(ハイサン・デベロップメント)の利蘊蓮会長が4日、こうした認識を示した。

  利会長はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「われわれは応札しなかった」と述べた上で、「恐らくマイルドなリアリティーチェックが行われている」と指摘。ただ、希慎興業がホテル買収を目指し競い合っていた1社だとの地元メディアの報道を確認することは控えた。
  
  マンダリン・オリエンタル・インターナショナルは先月、エクセルシオール売却計画を取り下げた。応札額が期待に届かなかったことを明らかにし、商業施設への転換など再開発を含めた選択肢を検討すると表明した。地元メディアは応札水準が約300億香港ドル(約4330億円)となる可能性があると報じていた。

ハイサンの利会長

(出所:Bloomberg)

  利会長は、5月に中環(セントラル)地区の駐車場が233億香港ドルで売却され、商業用不動産の値上がり期待に拍車が掛かったと説明し、中国当局が一部の本土企業による積極的な本土外資産買収を抑制していることもセンチメントの重しになっているかもしれないと話した。

  また不動産市場は「かなりホット」だとし、不動産開発各社は分別を保ち「我を忘れる」ことがあってはならないと呼び掛けた。同時に相場の「調整」もしくは「正常化」を見込んでおり、1997年のような不動産市場崩壊はないだろうと述べた。

原題:Excelsior Sale Flop a ‘Reality Check’ for Hot Hong Kong Property(抜粋)

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