総選挙、株式市場の勝ち組は育児・介護、防衛銘柄か-ゴールドマン

  • キャシー松井氏らストラテジストが4日付リポートで指摘
  • 「最も可能性が高い結果」は連立与党による過半数維持

安倍晋三首相

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

安倍晋三首相が総選挙で勝利すれば、株式市場での勝ち組は育児や介護サービス、防衛関連企業となるだろう。ゴールドマン・サックス・グループはこうみている。

  安倍首相が先週、衆議院を解散して以降、日本株は約1%値上がり。これは22日投開票の衆院選で「最も可能性が高い結果」として、連立与党による議席過半数維持をマーケットが期待していることを表しているとキャシー松井氏らゴールドマンのストラテジストは4日付リポートで指摘する。
    

シナリオ

株式市場の反応

買われる/売られる銘柄

自公連立政権が過半数を獲得中立。最も可能性が高い結果としてマーケットは予想育児・介護サービス、防衛関連株が恩恵を受ける可能性
小池新党連合が過半数を獲得当初はマイナスだが、その後反発へ外国人持ち株比率やバリュエーションの高い銘柄は売られ、ディフェンシブ銘柄が買われる可能性
自公連立政権も小池新党連合も勝利せず、他の政党が勢力を大きく伸ばすネガティブな反応が続く可能性外国人持ち株比率やバリュエーションの高い銘柄は売られ、ディフェンシブ銘柄が買われる可能性
出所:ゴールドマン

  
  ゴールドマンによると、このシナリオ通りとなる可能性の高さを考慮すれば市場全体の反応は中立になる公算が大きいものの、育児や教育、防衛関連の支出を増やす自民党の政策に焦点が向かう見通し。同社はこの結果の恩恵にあずかる可能性がある銘柄として、ユニ・チャームベネッセホールディングス三菱重工業IHIを挙げた。

  連立与党が過半数を維持できず安倍首相が辞任した場合、海外投資家の日本株売りに拍車が掛かる可能性があるとゴールドマンは予想。政治リーダーの交代は、花王JXTGホールディングスのような海外投資家の保有比率が高く、バリュエーションも高い銘柄の利益確定売りにつながるとみている。一方、このシナリオでは、NTTキヤノンなど、市場全体の相場が下げても相対的に底堅いとみられる「クオリティー・ディフェンシブ銘柄」に注目する。

  小池百合子氏率いる「希望の党」を中心とする勢力が過半数を獲得した場合、アベノミクスの終焉(しゅうえん)としてマーケットは当初ネガティブに反応するかもしれないが、この勢力と現与党との類似点を踏まえると、いずれマーケットは回復に転じるとゴールドマンは分析。両勢力がいずれも過半数に至らなかった場合は、次の分裂や国会審議の行き詰まりによって、日本株にネガティブな影響が長引く恐れがあるという。

原題:Child Care, Defense Stocks May Win in Japan’s Snap Poll: Goldman(抜粋)

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