英首相、保守党大会でEU離脱への言及減らす-閣僚間の対立あらわ

メイ英首相

Bloomberg News

メイ英首相は今月1-4日にマンチェスターで開かれた与党・保守党の年次党大会で、不安を解消する目的で話す時以外は、可能な限り欧州連合(EU)離脱に言及しないように努めた。しかしEU離脱を巡る閣僚間の立場の違いは連日のようにあらわになった。

  メイ首相は今回の党大会で、自身が先月示した譲歩の撤回を意味するとEU側に受け取られかねない発言は控えつつ、保守党内で忠誠心を保つという両にらみの状況を強いられた。

  この結果、メイ首相の演説では、全体の単語数7000語余りに対し、EU離脱に関してはわずか334語にとどまった。デービスEU離脱担当相は党大会中、控えめな態度に徹した。

  メイ首相のEU離脱を巡る主な発言は、離脱交渉が暗礁に乗り上げた場合、英政府は合意なしで離脱する可能性に備えているというものだった。これは、「悪い合意よりは合意なしの方がましだ」というこれまでの立場を軟化させると同時に、メイ首相が依然として離脱に前向きだと離脱賛成派を安心させる発言となった。

  EU離脱の第5回交渉は9日からブリュッセルで始まるが、閣僚間の温度差は明白だ。ハモンド財務相は、懐疑的な議員らに、移行に関する合意が急務だと説得するのを支援するよう実業界に訴えた。一方、ジョンソン外相はEU離脱に関して反抗的なコメントをして批判を浴びた。

原題:U.K.’s No-Deal Rhetoric Disguises Tory Divisions on Brexit(抜粋)

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