欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルは下げ渋り、米民間雇用者数やISM指数で持ち直す

  4日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下げ渋る展開。アジア市場で下げていたが、米民間雇用者数が小幅な伸びながら予想と一致し、非製造業部門の景況感指数が12年ぶりの高水準になったため、ドルは幾分か持ち直した。

  ドルはスイス・フランを除くすべての主要10通貨に対して下落。米労働省が6日に発表する雇用統計待ちから、小幅な取引レンジにとどまった。取引終盤にはスペイン・カタルーニャ州の首相が演説したが、市場は反応薄だった。

  ADPリサーチ・インスティテュートがこの日発表した9月の民間雇用者数は13万5000人増と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値と一致。雇用統計の非農業部門雇用者数はハリケーンの影響を加味して8万人増と予想されているが、達成可能との見方が強まった。米供給管理協会(ISM)がこの日発表した9月の非製造業景況指数は59.8と、エコノミスト予想の中央値55.5を上回った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルは対ユーロで0.1%安の1ユーロ=1.1759ドル、対円では0.1%下げて1ドル=112円76銭。

  カタルーニャ自治州のプチデモン州首相は、独立を支持した住民投票の結果を適用する必要があるとした上で、仲介プロセスを求める考えを示した。市場は今後もスペイン情勢に注目する可能性が高い。

  5日には欧州中央銀行(ECB)が政策委員会の9月会合議事要旨を公表する。

欧州時間の取引

  ユーロは対ドルでADP統計の発表後に1.1788ドルまで上昇したが、1.1800ドルを前にユーロ売りが控えているため、上値が重くなった。

  ドルは対円で一時112円32銭まで下落し、その後は前日終値近辺まで下げ渋った。9月27日の高値113円26銭近辺が抵抗線になるとみられている。
原題:Dollar Drops Amid Narrow Ranges as Traders Await Next Drivers(抜粋)
Dollar Pares Drop After ISM Services Gauge Surges: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種最高値更新、原油は続落

  4日の米国株は最高値を更新、米国債はほぼ変わらずだった。今週は投資家の関心を強く集めるイベントや経済統計が多く控えている。

  • 米国株は上昇、S&P500種は最高値更新
  • 米国債は上げ失う、10年債利回りほぼ変わらず
  • NY原油は続落、2週間ぶり50ドル割れ-米輸出増でだぶつき懸念
  • NY金は反発、100日線付近で推移-米経済指標待ち

  S&P500種株価指数は前日比0.1%上昇して2537.74。 ダウ工業株30種平均は19.97ドル(0.1%)高の22661.64ドル。10年債利回りはほぼ変わらずの2.32%。

  供給管理協会(ISM)が発表した9月の非製造業総合景況指数が12年ぶりの高水準を示したことが好感され、S&P500種が若干上昇した。給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に基づく集計調査によると、9月の米民間雇用者数は市場予想に一致した。投資家は6日に米労働省が発表する雇用統計を待っている。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落。2週間ぶりにバレル当たり50ドルを割り込んだ。米国の原油輸出増加を背景に、世界的な供給だぶつき懸念が再燃した。秋期の製油所メンテナンスで需要も減少する見通しだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比44セント(0.9%)安の1バレル=49.98ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は20セント下げて55.80ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米金融当局が注目する6日の雇用統計など米経済指標の発表を控え、金は100日移動平均線付近で推移した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.2%高の1オンス=1276.80ドルで終了。

  トランプ米大統領のアドバイザーは連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長の最終候補者リストを大統領に提出し、候補者選びの作業を終えたと、事情に詳しい関係者7人が明らかにした。

  この日は経済統計やFRB次期議長候補、ティラーソン米国務長官の辞任観測否定などの材料があったものの、米国株は方向感に乏しい展開だった。ティラーソン長官は辞任を「考えたことは一度もない」と述べ、同氏がトランプ米大統領を中傷し、辞任を検討したとする報道を否定した。

  トランプ大統領がプエルトリコの債務を「帳消し」にすると示唆した発言ことが手掛かりとなり、プエルトリコ債が売られ、価格は過去最低に沈んだが、マルバニー米行政予算局(OMB)局長はトランプ大統領の発言を文字通りに受け止めないよう促した。
原題:U.S. Stocks, Dollar Churn Near Highs Amid Fed Bets: Markets Wrap(抜粋)
Oil Drops Below $50 as Record U.S. Exports Seen Flooding Market
PRECIOUS: Gold Flirts With 100-Day Average Before Data Deluge
Trump Budget Chief Says No U.S. Bailout for Puerto Rican Debt
Trump Aides Are Said to Deliver Shortlist of Fed Candidates

◎欧州株:ストックス600、10営業日ぶりに反落-公益事業株が安い

  4日の欧州株式相場は小幅安。指標のストックス欧州600指数は前日まで9営業日続伸し、3カ月ぶり高値を付けていた。

  ストックス600指数は0.1%安の390.40で終了。公益事業株が1.5%下落。一方、自動車株は1.3%高で、7営業日続伸となった。

  業種別19指数のうち9指数が値上がり。構成銘柄で上昇したのは275銘柄、下落したのは315銘柄。

  域内の主要指数では、英FTSE100指数がほぼ変わらず。ドイツのDAX指数は0.5%上昇した一方、フランスのCAC40指数は0.1%安、スペインのIBEX35指数は2.9%下げた。
原題:European Stocks Slip After Longest Streak of Gains Since2015(抜粋)

◎欧州債:スペイン国債が3日続落-カタルーニャ情勢巡る懸念で

  4日の欧州債市場ではスペイン10年債が3日続落。カタルーニャ自治州のプチデモン首相が現地時間同日午後9時にテレビ演説を予定し、同州を巡るリスクに後退の兆候がほとんどないことが嫌気された。安全を求める動きも見られ、先物を中心にドイツ国債が買われた。

  スペイン10年債利回りは一時7bp上昇の1.80%と、3月22日以来の高水準を付けた。カタルーニャ州政府の報道官は独立への決意をあらためて表明し、「決定的な時間」が待ち構えていると語った。

  中核国債の利回り曲線はフラット化し、スペイン債に追随して他の周辺国債のスプレッドも拡大した。
原題:Spanish Bonds Decline a Third Day; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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