世界最大のオンライン小売企業、米アマゾン・ドット・コムは、2億5000万ユーロ(約330億円)の追徴課税に金利を上乗せした額をルクセンブルクに支払うよう欧州連合(EU)から命じられた。EUはルクセンブルクがアマゾンに提供した優遇税制が国家補助規制に抵触すると判断した。

  EUの行政執行機関である欧州委員会は4日、1年前にアップルに命じた130億ユーロの追徴税をアイルランドが「少しも」徴収していないとして、同国を提訴する方針も示した。アイルランド財務省はEUが提訴する判断を下したことについて、「全く不必要だ」と非難した。 

欧州委のベステアー委員(競争政策担当)
欧州委のベステアー委員(競争政策担当)
写真: Emmanuel Dunnand/AFP via Getty Images

  欧州委のベステアー委員(競争政策担当)は電子メールで配布された声明で「同じ税制の対象となる他社に比べ、アマゾンは4分の1の納税で許されていた。これはEUの国家補助規制に抵触する」と説明。その結果、「同社利益の約4分の3が課税されなかった」と付け加えた。

  これに対し、アマゾンは特別待遇を受けていた事実はないと反論。同社は電子メールで「ルクセンブルクと国際的な税法の双方に完全に従って納税している」とし、「欧州委の判断を検証した上で、不服申し立てを含む法的な選択肢を考慮する」と表明した。

  EUはまた、米マクドナルドがルクセンブルクで享受する税制上の扱いについても数週間以内に判断を下す見通しだと、事情に詳しい関係者3人が明らかにした。欧州委はEU加盟国が大企業に提供している優遇税制への全般的な取り締まり強化も検討している。

原題:Amazon Hit With $294 Million Bill as EU Sues Irish on Apple Tax(抜粋)

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