ゴールドマン・サックス・グループのシニアバンカーだったティム・ライスナー氏が米国の証券業界から追放された。業界自主規制団体である米金融取引業規制機構(FINRA)の文書提出要請に応じなかったことが理由。同氏はマレーシア政府系の投資会社に絡んだ業務を巡り退社している。

  FINRAは9月11日、業界からライスナー氏を無期限で追放する措置を講じた。FINRAのウェブサイトに掲載されている同氏の雇用記録から分かった。FINRAによると、ライスナー氏は当局の主張を肯定も否定もせず処分を受け入れた。同氏はかつてゴールドマンの東南アジア部門会長を務めた。

ティム・ライスナー氏、2014年
ティム・ライスナー氏、2014年
写真家:The Weinstein Companyのジェフ・ベスパ/ゲッティイメージ

  ライスナー氏は2009年に設立された1マレーシア・デベロップメント(1MDB)のアドバイザーを務めた。1MDBについては不正な金融取引が指摘され、複数の国による調査の対象となった。

  ライスナー氏は1MDBおよびインドネシアの鉱山を巡る案件と同氏が書いたとされる紹介状についての調査を受け、ゴールドマンを去った。届け出資料によると、FINRAの調査は「不正確で越権行為だったとされる」紹介状に関するものだった。

  シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)は昨年12月、この紹介状問題を理由にライスナー氏が同国の証券業界に関与することを10年間禁じる方針を発表している。

  FINRAの決定については、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が3日に報じていた。

原題:Ex-Goldman Banker Leissner Barred From U.S. Securities Industry(抜粋)

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