MiFID2で欧州ダーク取引3倍増も-Sインターナライザーに弾み

  • システマティック・インターナライザーに取引が流れる見通し
  • 欧州のダークプールの取引シェアは30%前後に達すると見込まれる

欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の施行に伴い、私設取引システム(ダークプール)経由で取引される欧州株の割合が3倍に増え、規制の意図とは逆の動きになる可能性が高い。

  欧州のアルゴリズムトレーディング会社XTXマーケッツのアレックス・ガーコ共同最高経営責任者(CEO)によれば、米国では株取引の3分の1余りがダークプール経由で行われているが、欧州でも今後は米国と同じようにかなりのシェアを占めることになりそうだ。欧州でのダークプール取引は現時点で株取引全体の10%程度となっている。

  XTXマーケッツのガーコ氏は「これはかなり時間を要するだろう。1、2年かかる可能性もある。ダーク取引のシェアは最初は減ることが予想されるが、底を打った後、恐らく毎月1、2%のペースで拡大し、30%前後に達すると見込まれる」と語った。

MiFID2とは-QuickTake

  MiFID2が課すダークプールへの制限を回避することを目指し、顧客注文を自己勘定と組織的かつ頻繁にマッチングさせる「システマティック・インターナライザー(SI)」プラットフォームが台頭したことで、ダーク取引のフローに弾みがつく見通しだ。MiFID2の下で価格設定の柔軟性が増すこともあって、銀行・証券会社やXTXのようなアルゴリズム取引会社が運営するSIは証券取引所などから取引を奪うと考えられており、ダーク取引に移行する株取引の大部分がSIに流れるとガーコ氏はみている。

原題:MiFID Is Seen Tripling Dark Trading in Europe as New Venues Soar(抜粋)

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