日産自株、午後の取引でマイナス転換-書類不正の疑い浮上との報道

Bloomberg News

無資格検査問題を起こした日産自動車株が4日午後の取引で急落した。共同通信が同日午前、日産自が同問題に関して書類上で不正を行っていた疑いが浮上したと報じていた。

  前日比上昇で取引を開始した日産自株は午後の取引再開直後から急落、一時3%安の1070円まで下落した。同社株は問題発覚後、最初の取引となった2日に2.7%安となった後、3日には1.7%高と反発していた。

  共同通信は4日、日産自が書類上は資格を持つ従業員が検査をしたように見せかけていた疑いが浮上していることが分かったと報道。表向きは資格のある検査員の名前で書類を作成していた可能性があるという。日産自広報担当の奥田浩司氏は調査中だとして報道へのコメントを控えた。一方、国土交通省は同問題に関連して日産自の栃木工場と日産車体の京都工場に3日、立ち入り調査を実施した。同省自動車局の野津真生氏が電話取材に明らかにした。

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、報道が事実であれば「本来、やるべき人がやっていないという認識があり、隠そうとしたということではないか」と指摘。ただ、株価については「悪材料に反応した投機的な動き」とみており、「状況の推移を冷静に見たい」と話した。

  同社は9月29日、国内工場での完成検査工程で、規定によって認定された検査員が一部項目の検査を実施していなかったことが国交省の指摘で判明したと発表。販売会社の在庫車の登録手続きを一時停止していた。西川廣人社長兼最高経営責任者は2日の会見で、規定が「守られていないのではないかという認識を持っていた人間がいたと私は思っている」とし、調査を行って「裏付けをとってどういう状況だったかはっきりしたい」と話した。  

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