マレーシアなど東南アジア諸国、為替リスクなお大きい-世銀が報告書

  • インドネシアとタイ、フィリピンも為替リスクに引き続きさらされる
  • 資本流出が自国通貨安を招けば、引き締めを準備する必要あると世銀

マレーシアのほか、程度は小さいがインドネシアとタイ、フィリピンも、グローバルな金融情勢が引き締めに向かう中で、東アジア・太平洋の他の新興国・地域と比べて、為替リスクにさらされる度合いが引き続き大きいと世界銀行が指摘した。

  世銀は4日公表した東アジア・太平洋経済の最新報告で、これらの諸国は今のところ十分な外貨準備を保有しているように見えるが、かなりの対外債務を企業や銀行が抱えていると分析。資本流出が自国通貨の下げを促す場合、金融当局は政策スタンスの引き締めを準備する必要があるとの見解を示した。さらに中国が通貨の下落圧力にさらされるケースでは、金融政策のさらなる引き締めと同時に相対価格を通じて調整拡大を容認し、金融セクターの脆弱(ぜいじゃく)性を注意深く監視すべきだと提言した。

  報告はその一方で、東アジア・太平洋地域の成長が、世界経済の環境改善と力強い域内需要の恩恵を引き続き受けると予想し、2017年と18年の中国とマレーシア、タイの成長率見通しを4月時点から上方修正した。最新予測は中国が6.7%と6.4%、マレーシアが5.2%と5%、タイが3.5%と 3.6%となった。

原題:World Bank Sees More Currency Risk in Southeast Asia Than Region
Southeast Asia More Exposed in Region to FX Risk: World Bank
(抜粋)

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