【インサイト】次のGDPは拡大か、縮小か-在庫に聞け

Bloomberg

日本の実質国内総生産(GDP)が6四半期期連続で拡大する中、次の7-9月期のGDPは拡大するのか。ブルームバーグ・インテリジェンスによる日本のGDPトラッカーは9月末の時点で、在庫の積み上がりの解消や4ー6月期に消費が急拡大した反動減による下押しなどの要因で、前期比年率0.3%の縮小を予測している。仮に在庫減少によって7-9月期がマイナス成長になったとしても、10ー12月期の成長にとってはプラス要因であり、日本銀行の政策に影響はないとみられるが、2019年10月に控える消費税の引き上げの是非を巡る議論に影響が出る可能性がある。

  • GDPトラッカーは、家計調査、鉱工業指数(生産・在庫)、新設住宅着工戸数、実質輸出入など日本のGDPを算出する基礎統計あるいは相関の高い月次データを用いたモデルで、次回公表の四半期GDPを予測している。
  • 民間在庫要因を除くと、GDPトラッカーは0.3%の成長率拡大を示しており、在庫変動がGDPの拡大・縮小の決定要因となる可能性がある。
  • 同モデルで用いられている鉱工業指数の在庫指数は、GDPの算出に用いられる製品在庫、流通在庫、仕掛品在庫、原材料在庫のうち製品在庫のみをカバーしている。従って、他の在庫変動によってもGDPの民間在庫変動は左右される。
  • ただし、過去5年間で四半期ベースの在庫指数が10回低下したうち、GDPの在庫への寄与度がプラスになったのは2回だけで、相関は高い。

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JAPAN INSIGHT: GDP Growth or Contraction in 3Q - Ask Inventories

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